サイ・ヤング賞2度のリンスカム 復帰に向けてショーケース開催へ
2018.2.8 15:30 Thursday
2016年にエンゼルスでプレイしたのを最後にメジャーの舞台から姿を消していた元サイ・ヤング賞投手のティム・リンスカムが、メジャー復帰に向けて日本時間2月16日にショーケース(公開練習)を開催する予定であることが明らかになった。
現在、リンスカムはシアトル周辺にある「ドライブライン研究所」でメジャー復帰に向けてトレーニングを行っている。昨年12月にはアダム・オッタビーノ(ロッキーズ)がトレーニングに励むリンスカムの姿を自身のInstagramに投稿して話題となっていたが、リンスカムがメジャー復帰を目指しているのは事実だったようだ。「ドライブライン研究所」の設立者であるカイル・ボディのツイートにより、リンスカムのショーケース開催が正式に発表されたが、現時点ではどの球団のスカウトが出席するかは未定となっている。
2007年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたリンスカムは、メジャー2年目の2008年に18勝5敗、防御率2.62、265奪三振、翌2009年に15勝7敗、防御率2.48、261奪三振の好成績を残し、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞。その後も2014年まで7年連続で2ケタ勝利をマークし、ジャイアンツの3度(2010年・2012年・2014年)のワールドシリーズ制覇に貢献したが、ダイナミックな投球フォームで投げ続けた影響か、球速の低下と故障の多発が目立つようになり、エンゼルスと契約した2016年は9先発で2勝6敗、防御率9.16に終わっていた。
2008年にサイ・ヤング賞を受賞したときには速球の平均球速が95マイルを超えていたが、2016年は88.4マイルまで低下。股関節の故障もピッチングに大きな影響を与えていた。リンスカムは投球フォームを股関節への負担が少ないものに変えていることを明らかにしており、投球フォームの改造により球速がどこまで回復するかが活躍のカギとなりそうだ。ショーケースでインパクトを残すことができれば、リリーバーとして獲得を検討する球団が現れるかもしれない。
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