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野球は失敗のスポーツ 強打者・プーホルスの隠れた大記録

2018.2.8 17:30 Thursday

 歴代最多三振のレジー・ジャクソン、歴代最多盗塁死のリッキー・ヘンダーソン、アウトになった打席が誰よりも多いピート・ローズ。彼らはいずれも球史に残る名選手である。「野球は失敗のスポーツ」とよく言うが、失敗を重ねられるのは試合に出場した選手だけ。いわば「勲章」のようなものである。殿堂入り確実と言われるアルバート・プーホルス(エンゼルス)も昨季、その「勲章」を手に入れた選手の一人だ。

 殿堂入りの名選手、ジョージ・ブレットはかつてこう言った。「人々はいつも”3000本もヒットを打つなんて素晴らしいですね”と言ってくるんだ。”違う。俺は7000回も失敗したんだ”って必ず言うんだけどね。でも、それは7000回もアウトになるほど僕が優れた選手だったっていうことなんだよ」

 試合に出なければ失敗はできない。試合に出続けなければ失敗を積み重ねることはできない。当たり前のことである。メジャーデビューを果たした2001年以来、コンスタントに数字を積み重ねてきたプーホルスは昨季、自身4度目となるリーグ最多併殺打を記録し、ついにカル・リプケンJr.を抜いて歴代最多併殺打記録保持者となった。

 プーホルスが歴史上の誰よりも多く併殺打を打ったからと言って、プーホルスの輝かしいキャリアの価値が低下するわけではない。通算3000安打まであと32本に迫っているプーホルスは、打率.305、614本塁打、1918打点、OPS.947という素晴らしい成績を残しているだけでなく、1146三振に対して1251四球を選んでいる。通算1000打席以上の現役選手で通算四球が通算三振を上回っているのは、なんとプーホルスだけである。

 では、対象を500打席以上まで拡大してみよう。プーホルスだけ。250打席ではどうか。プーホルスだけ。100打席以上まで対象を拡大したところでようやくザック・グラニット(ツインズ:通算9三振&12四球)が登場する。ちなみに、次に登場するのは通算11打席のブレイビック・バレーラ(カージナルス:通算0三振&1四球)だ。この数字を見るだけでも、プーホルスがいかに優れた打者であるかがお分かりいただけるはずだ。

 現在のペースを維持すれば、プーホルスの通算併殺打数は400を超え、最終的には450に迫ることが予想される。三振が増加し、インプレーの打球が減少している状況を考えると、永久に更新されない「不滅の記録」となる可能性すらある。しかし、プーホルスはそれを恥じる必要はない。チームに必要とされ、試合に出場し続けてきた証なのだから。


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