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7~8球団が興味を示すリン 契約交渉は長期化する見込み

2018.2.9 11:00 Friday

 トミー・ジョン手術からの復活を遂げ、例年通りに「2ケタ勝利&防御率3点台」をマークしたランス・リン。その安定感は市場でも高い評価を受けているが、まだ契約先が決まっていない。セントルイスの地元紙でカージナルスの番記者を務めるデリック・グールドによると、7~8球団がリンに興味を示しているようだ。

 メジャー定着を果たした2012年以降、トミー・ジョン手術により全休した2016年を除く5シーズンすべてで176イニング以上を投げ、11勝以上&防御率3.97以下をマークしているリンは、メジャー全体でも有数の「計算できる先発投手」である。ただし、ある球団首脳が「我々は彼を先発3~4番手クラスの投手と見なしている」と語るように、エース級と呼べるほどではなく、現在はダルビッシュ有やジェイク・アリエタといったエース級の契約が決まるのを待っている状況だ。ダルビッシュやアリエタを逃したチームが「次善の策」としてリンやアレックス・カッブの獲得に動くというのが一般的な見方である。

 グールドによると、リンに興味を示しているチームにはブリュワーズ、カブス、メッツ、ナショナルズ、オリオールズ、レイズ、ツインズが含まれているという。これらの球団のうち、ブリュワーズはジミー・ネルソン、ツインズはアービン・サンタナを開幕から欠くことが決定的となっており、先発投手の補強に向けて動いている。また、オリオールズは先発ローテーションが2枠しか埋まっておらず、先発投手の補強が急務。カブスとナショナルズは先発4番手まで確定しており、リンを加えることで先発ローテーションのさらなるアップグレードを目論んでいるようだ。メッツはコンディション面に不安を抱える投手が多く、リンのコンスタントな仕事ぶりを評価している模様。レイズは噂されるジェイク・オドリッジのトレードが実現した際に、リンの獲得に動く可能性がある。

 いずれにしても、リンの市場が動き始めるのはダルビッシュやアリエタの契約が決まってからになると見られており、リンの契約先が決まるまでにはもうしばらく時間が掛かりそうだ。


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