ジャッジ&スタントンの左翼守備をサポートするウィリッツ
2018.2.9 17:30 Friday
ヤンキースは春季キャンプでアーロン・ジャッジとジャンカルロ・スタントンの左翼守備の適性を見極める方針だ。両選手に左翼守備を指導する責任を負うのは、マイナー組織から昇格し、今季から一塁ベースコーチ兼外野インストラクターに就任したレジー・ウィリッツである。
ウィリッツは「ワクワクするね。(ジャッジとスタントンの共存について)誰もが問題であるかのように尋ねてくるけど、問題なんかではないんだよ。むしろ(指導する機会を与えられて)とても幸運だ」と語り、左翼守備の経験がほとんどない両選手への指導を心待ちにしている様子だった。
中堅手としてヤンキースに入団したジャッジは、プロ入り後に右翼手に転向し、マイナーでの守備イニングはライトが2463回1/3、センターが74回、レフトが63回。メジャーでは守備に就いた1454回2/3がすべてライトでの出場である。一方のスタントンもマイナーではライトが2102回1/3、センターが408回、レフトが51回2/3となっており、メジャーではライト(8259回)以外の守備に就いたのは1イニング(センター)だけ。両者ともプロ野球選手としてのキャリアを右翼手として過ごしており、本格的に左翼守備に挑戦するのは今春が初めてとなる。
ウィリッツは現役時代、外野3ポジションを守るスイッチヒッターとして活躍したが、「(右翼手が左翼守備に)慣れるまでには少し時間が掛かるだろうね」と語る。ライン際に切れていく打球はレフトとライトでは打球の回転が逆になるため、最初は対応に戸惑うだろう、というのがウィリッツの見立て。守備位置からの景色やスローイングの向きなどにも違いがあり、両選手は春季キャンプとオープン戦を利用して徐々に慣れていく必要がありそうだ。
しかし、ウィリッツは両選手の守備能力を高く評価しており、左翼守備への適応についてはそれほど心配していない。両選手をレフトで起用できるようになれば、相手先発が左腕のときにブレット・ガードナーを控えに置くなどの柔軟な起用が可能になるだけに、両選手の左翼守備をサポートするウィリッツの責任は重大だ。
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