ジャイアンツがスイングマンのD.ホランドとマイナー契約
2018.2.10 16:00 Saturday
日本時間2月15日からスタートするバッテリー間のスプリングトレーニング。未だに多くの選手の去就が決まっていない。既に未契約者を集めたトレーニングを行う計画があるなど珍しい事態となっている。開始日が迫る中、ジャイアンツはデレク・ホランドとマイナー契約を結んだ。
31歳左腕のホランドはホワイトソックス移籍1年目となった昨年はチームの先発ローテーションの一角を担うも勝利に恵まれずにわずか7勝に終わった。再建を目指す中でチーム先発防御率5.09(ア・リーグ13位)と苦しむ中でも奮闘し、投手陣を支えた。1年通じての成績は29試合(26先発)に登板して7勝14敗 防御率6.20だった。レンジャーズ時代には3年連続2桁勝利を記録したが、2013年を最後に2桁勝利を挙げることができていない。
この報道は「NBCスポーツベイエリア」のアレックス・パブロヴィック氏が伝えたもので「ホランドはメディカルチェックを終えてマイナー契約を結んだ」と自身のTwitterを通じて発表している。パブロヴィック氏によるとジャイアンツのボビー・エバンスGMが「彼は先発ローテーションにもブルペンにも入る準備ができている」と話しており、チームとしてはリリーフ投手探しを続けているという。
ホランドは先発とリリーフの両方ができるスイングマンとして起用することができるため、チームにとっては選択肢が広がることだろう。しかし、ホランドは近年、度重なる故障の影響で本来の力を発揮できていない。昨年も平均球速がこれまでの93から94マイルだったのが91.1マイルに落ちていたことも懸念されていた。それでも現在のジャイアンツの先発陣はマディソン・バムガーナーをはじめ、ジョニー・クエイトやジェフ・サマージャ、タイ・ブラックやクリス・スクラットンと人数はいるが、まだローテーションが確定した訳ではない。ホランドの起用は不透明な状態ではあるものの、状況によって使い分けができるのは武器の1つといえるだろう。
果たしてホランドはどのポジションで投げることになるのか。まずはマイナー契約からのスタートになるが、レンジャーズ時代のような輝きを取り戻すため新たな一歩を踏み出す。
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