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カージナルスが右腕・ノリスと1年300万ドルで契約合意

2018.2.13 12:00 Tuesday

 カージナルスのマイク・マシーニー監督はまもなく始まるスプリング・トレーニングで、試合終盤のいわゆる「勝ちパターン」を任せるリリーバーを見極める方針だ。その選択肢のなかに、昨季エンゼルスでクローザーを務めたバド・ノリスが加わることになった。

 現地の報道によると、カージナルスはノリスと1年300万ドルで契約合意に至ったようだ。今オフのカージナルスはブルペンの補強を課題の一つに挙げており、ブルペンの補強はルーク・グレガーソン、ドミニク・リオンに続いてノリスが3人目。ノリスとの契約はまだ正式に発表されていないが、身体検査を経て正式に契約が発表される見込みとなっている。

 昨季のノリスはマイナー契約でエンゼルスに加入し、スプリング・トレーニングで13回1/3を投げて防御率2.70、被打率.163と結果を残して開幕ロースター入り。4月下旬からセーブ機会で起用されるようになり、前半戦は37試合に登板して1勝2敗13セーブ、防御率2.23、被打率.183の好成績をマークした。ところが、右膝の炎症の影響もあり、後半戦は23試合で防御率7.01、被打率.302の大乱調。最終的には防御率4.21とほぼ例年通りの数字でシーズンを終えた。

 カージナルスは新加入のグレガーソンにクローザーを任せる方針だが、グレガーソン以外にもノリス、タイラー・ライオンズ、リオン、ブレット・シーセルと実力派のリリーバーが目白押し。マシーニーはスプリング・トレーニングのパフォーマンスを見ながら、クローザーやセットアッパーを誰に任せるのかを決断することになりそうだ。また、トミー・ジョン手術からの回復が順調であれば、有望株のアレックス・レイエスもこの争いに加わる可能性が高いと見られている。

 さらに、メジャー通算188先発の実績を誇るノリスは、先発ローテーションのバックアップ要員としても使える投手である。アダム・ウェインライトは衰えを隠せなくなりつつあり、マイルズ・マイコラスは日本球界で活躍したとはいえメジャーでの実績はゼロに近い。また、若手のルーク・ウィーバーが昨季同様に活躍できる保証はどこにもない。先発もリリーフもこなせるノリスの加入はカージナルスにとって、見た目の成績以上に大きなプラスをもたらすかもしれない。


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