エプスタイン「ダルビッシュは我々の第1ターゲットだった」
2018.2.14 11:00 Wednesday
日本時間2月14日、ダルビッシュ有がカブスと6年契約を結んだことが正式に発表された。契約総額は1億2600万ドル(年平均2100万ドル)という大型契約。セオ・エプスタイン野球部門社長は「ユウ(=ダルビッシュ)は我々の第1ターゲットだった」と獲得を喜んだ。
今オフのカブスは2年連続の地区優勝を成し遂げた投手陣からジェイク・アリエタ、ジョン・ラッキー、ウェイド・デービスらが抜け、彼らの穴を埋める補強が急務となっていた。フリーエージェント市場でタイラー・チャットウッド、スティーブ・シーシェック、ブランドン・モローを獲得し、ラッキーとデービスの穴を埋めることには成功したものの、なかなかアリエタの穴が埋まらない。一時はアリエタと再契約を結ぶ可能性も取り沙汰されたが、最終的には争奪戦を制して「第1ターゲット」のダルビッシュを手に入れた。
昨季のダルビッシュはレンジャーズとドジャースで計31試合に先発し、10勝12敗、防御率3.86、209奪三振を記録。カブスとのリーグ優勝決定シリーズではリグリー・フィールドでの第3戦に先発し、7回途中1失点の好投で勝利投手となった。アストロズとのワールドシリーズでは2度先発して2試合とも打ち込まれてしまったが、「たった2試合のサンプルで我々が仕事をすることはない」とエプスタインが語ったように、ワールドシリーズでのピッチングはダルビッシュの評価にほとんど影響を与えなかったようだ。エプスタインは「彼には6年間(2015年を全休しているため厳密には5年間)の実績がある。彼は紛れもなくエース級の投手だよ」と大きな期待を口にした。
なお、6年契約の内訳は今季が年俸2500万ドル、来季が2000万ドル、2020年と2021年が2200万ドル、2022年が1900万ドル、2023年が1800万ドルとなっており、合計1億2600万ドルとなる。また、来季終了後にオプトアウト(=契約破棄)が可能となっており、さらにサイ・ヤング賞投票の順位に応じた出来高も含めると、総額は最大で6年1億5000万ドルまで上昇するようだ。
関連ニュース
2月11日 カブスがダルビッシュと6年契約で合意
