カーショウが球団新記録となる8年連続開幕投手に内定
2018.2.14 15:30 Wednesday
日本時間2月14日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は今季の開幕投手にクレイトン・カーショウを起用することを明らかにした。カーショウはこれで8年連続8度目の開幕投手となり、連続年数と通算回数でドジャースの球団記録を更新することになった。
ロバーツは「秘密が漏れちゃったね」と冗談ぽく話したが、昨季ナ・リーグ優勝を果たしたドジャースにおいて誰が開幕投手に相応しいかは誰の目にも明らかだった。昨季は故障離脱がありながらも最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得。サイ・ヤング賞を通算3度獲得している球界屈指の左腕以外に開幕投手に相応しい投手は見当たらない。
ドジャースでは通算324勝の殿堂入り投手、ドン・サットンが1972年から7年連続で開幕投手を務め、3度のワールドシリーズ制覇に貢献したドン・ドライスデールも1958~1961年、1963年、1965年、1969年と7度にわたって開幕投手を務めた。カーショウは連続年数でサットン、通算回数でサットンとドライスデールを上回り、「ドジャースで最も長く・最も多く開幕投手を務めた男」となる。
現役投手ではフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)が昨季まで9年連続(通算10度)で開幕投手を務めている。メジャー最長記録はベテランズ委員会の選考で殿堂入りを決めたジャック・モリス(1980~1990年タイガース、1991年ツインズ、1992~1993年ブルージェイズ)の14年連続。1球団での記録に限定すれば、ロビン・ロバーツ(1950~1961年フィリーズ)の12年連続が最長である。
昨季のドジャースはワールドシリーズまで進出したことにより、投手陣は例年以上のイニングを消化し、短いオフシーズンを過ごした。そのためロバーツは多くの選手にスローペースの調整を許可し、選手への負担を軽減する方針だ。これはカーショウも例外ではなく、ロバーツは「開幕に間に合わせてくれればいいよ」と語っている。
昨季はワールドシリーズ制覇にあと1勝届かなかった。1988年以来30年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す今季のドジャースの戦いは、カーショウの快投で幕を開けることになりそうだ。
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