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9年ぶりの古巣復帰 抑え起用濃厚の鉄腕・グレガーソン

2018.2.14 17:30 Wednesday

 9シーズン、3球団、何千球ものスライダー、ワールドシリーズ制覇、ワールド・ベースボール・クラシック優勝。様々な経験をしてルーク・グレガーソンはカージナルスに戻ってきた。メジャーデビュー以来、年平均69試合に登板している鉄腕はクローザーの最有力候補に挙げられている。

 グレガーソンは2006年のドラフトでカージナルスから28巡目(全体856位)指名を受けてプロ入りし、2008年のスプリング・トレーニングに初参加した。当時の記録を見ると、登板していないにもかかわらず1試合に出場。「(ヤディアー・モリーナの)代走として出場したんだよ」とグレガーソンは当時を振り返る。「打球が飛んで、僕が三塁へのハーフウェイにいるときに試合が終わったんだ。ラジオのアナウンサーは僕の名前すら知らなかったよ」

 翌2009年もスプリング・トレーニングに参加していたが、同年3月下旬、前年12月に成立したトレードの後日指名選手としてパドレスへ移籍。すると、移籍初年度からメジャー定着を果たし、メジャー2年目の2010年には自己最多の80試合に登板してリーグ最多の40ホールドをマークした。パドレスで5シーズン、アスレチックスで1シーズン、アスレチックスで3シーズンを過ごし、9年ぶりの古巣復帰。かつてモリーナの代走を務めた男が、モリーナとバッテリーを組むことになった。

 現時点ではクローザーとしての起用が有力だが、グレガーソンは自身の役割にはあまり関心がないという。「チームが勝ち続けるために投げるだけだよ。移籍先を決めるうえでポイントとなったのは故郷のシカゴに近付けるかどうかだった」とグレガーソンはカージナルスへの復帰を決断した理由を語る。

 昨季はアメリカ代表の一員としてワールド・ベールボール・クラシックを制し、アストロズでは球団史上初のワールドシリーズ制覇を経験。プロ入り時のチームに戻ってきた33歳の鉄腕リリーバーは、豊富な経験を生かし、古巣のブルペンにおいて重要な役割を担うことになりそうだ。


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