念願の先発補強 オリオールズがキャッシュナーと2年契約
2018.2.16 10:30 Friday
先発ローテーションが2枠しか埋まっておらず、先発投手の補強が急務となっていたオリオールズがようやく先発投手の補強に成功した。日本時間2月16日、オリオールズは先発右腕のアンドリュー・キャッシュナーと2年1600万ドルで契約合意に至ったようだ。
SBネーションのクリス・コティーロによると、キャッシュナーが保証されているのは2年1600万ドルのみだが、3年目となる2020年の契約は年俸1000万ドルのベスティング・オプションとなっており、キャッシュナーが最初の2年間で340イニング以上を投げると自動的に契約が更新される。さらに、2年間で360イニング以上を投げるとキャッシュナー側に選択権がある選手オプションに切り替わるという。また、各年最大500万ドルの出来高が設定されており、キャッシュナーが出来高とオプション更新の全条件を満たした場合、今回の契約は3年4100万ドルまで引き上げられることになる。
レンジャーズに1年契約で加入した昨季、キャッシュナーは28試合に先発して166回2/3を投げ、11勝11敗、防御率3.40をマーク。規定投球回に到達したのはパドレス時代の2015年以来2年ぶり3度目であり、11勝は自己最多だった。奪三振率は4.64と極端に低かったが、これはゴロを打たせる投球スタイルに移行したことも影響しており、ゴロ率48.6%はリーグ6位の数字。本塁打が出やすく打者有利と言われるカムデンヤーズを本拠地とするオリオールズにとって、チームにフィットした先発投手と言えそうだ。なお、キャッシュナーはカムデンヤーズで2度の登板経験があり、計14イニングを投げて防御率2.57の好成績を残している。
オリオールズは先発ローテーションがケビン・ゴーズマンとディラン・バンディの2枠しか確定しておらず、先発投手の補強を目指していた。3年以上の長期契約を避けたい方針だったため、キャッシュナーを2年契約で獲得できたのはフロントの思惑通りの結果となったと言えるだろう。先発ローテーションにはまだ2枠の空きがあり、さらなる補強に動く可能性もありそうだ。
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