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リンスカムが最速93マイルを計測 マイナー契約で復帰濃厚

2018.2.16 12:00 Friday

 日本時間2月16日、元サイ・ヤング賞投手のティム・リンスカムがシアトル郊外のトレーニング施設で現役復帰に向けてのショーケース(公開練習)を開催した。リンスカムの投球はショーケースに訪れたスカウトにインパクトを与え、現役復帰に一歩前進したようだ。

 ショーケースでリンスカムの投球を目にした関係者によると、33歳の右腕は近い将来にメジャー球団のスプリング・トレーニングに参加する可能性が高いという。「彼は間違いなく職を得ると思うよ。それに関しては疑う余地がない。このタイミングだから、おそらくスプリング・トレーニングへの招待が含まれたマイナー契約になるだろうね。でも、彼が契約を手にすることは間違いないよ」

 リンスカムは2016年にエンゼルスで9試合に先発して2勝6敗、防御率9.16、被打率.395とめった打ちを喰らったのを最後に、メジャーでの登板機会がない。ジャイアンツ時代にはメジャー2年目の2008年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞し、同年から7年連続2ケタ勝利をマークして3度のワールドシリーズ制覇(2010年、2012年、2014年)にも貢献するなど、球界を代表する右腕として一世を風靡したが、股関節の故障が影響して徐々に成績を悪化させていた。ショーケースに訪れた関係者は「股関節の故障の影響は感じられなかった」と話しており、コンディション面に目立った問題はなさそうだ。

 ショーケースにはおよそ15球団から20人ほどのスカウトが訪れ、リンスカムの投球(10分で25球)を見守ったという。速球の球速はコンスタントに90~92マイルを計測し、最速は93マイル。2016年はに平均球速が88.4マイルまで落ちていたが、少なくとも球速だけは全盛期に近い水準まで回復しているようだ。

 ショーケースの前後にリンスカムがスカウトと接触したとの報道はなく、契約に向けての動きはこれからスタートすると見られる。獲得を希望する球団が先発・リリーフのどちらでリンスカムを起用するつもりなのかは明らかになっていないが、少なくともリンスカムはメジャー復帰への第一歩を無事に踏み出したと言えそうだ。


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