先発ローテーション争いに意欲を見せる44歳・コローン
2018.2.16 12:30 Friday
44歳のベテラン右腕、バートロ・コローン(レンジャーズ)はある金字塔に近付いている。あと3勝でフアン・マリシャルが持つドミニカ共和国出身投手による最多勝記録(243勝)に並ぶのだ。しかし、コローンが44歳になった今も現役にこだわる理由はそれだけではない。
レンジャーズからのマイナー契約のオファーを受け入れ、招待選手として開幕ロースター入りを目指しているコローン。レンジャーズはコール・ハメルズ、マーティン・ペレス、ダグ・フィスター、マット・ムーア、マイク・マイナーとすでに先発ローテーションの5枠が埋まっており、リリーバーのマット・ブッシュやマイナー契約のジョン・ニースも虎視眈々とローテ入りを狙っている。さらに、市場にはまだ多くの先発投手が残っており、通算240勝の実績を誇るコローンとはいえ、生き残りは容易ではない。
コローンのモチベーションになっているのは家族の存在だ。「僕はいつも、家族に僕が長くプレイしていたということを覚えていてほしいと思っているんだ。これはときどき家族に言っていることなんだよ」とコローン。「母が他界する前に話したとき、僕は母にできるだけ長くプレイし続けると言ったんだ。だから僕は今季もプレイするつもりなんだよ」
コローンが3年連続で球界最年長選手となるためには、熾烈な先発ローテ争いを勝ち抜かなければならない。ただし、「(ローテ争いは)全く問題ではないよ。一生懸命練習して、できるだけ良いピッチングをしないといけないということを僕は知っているからね」とコローンに気負いは見られない。コローンがマイナー契約からロースター入りを目指すのは今回が初めてではなく、2011年にヤンキースと契約したときもそうだった。コローンは見事にロースター入りを果たし、2011~2016年の6シーズンで80勝をマーク。これは同期間でメジャー12位の数字だ。
どんどんストライクを投げ込む、テンポの良い投球が持ち味のコローン。44歳のベテラン右腕が持ち味を発揮し、先発5番手に予定されているマイナーと先発ローテ入りを目指すブッシュをブルペンに追いやるようであれば、戦力面ではチームにとって理想的な展開となる。熾烈な先発ローテ争いにはどのような結末が待っているのか。44歳・コローンの奮闘が楽しみだ。
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