マーリンズの有望株・アルカンタラの成長に期待
2018.2.16 16:50 Friday
今季から球団の経営陣が変わりチーム改革に着手しているマーリンズ。オフにはジャンカルロ・スタントンやディー・ゴードン、マーセル・オズーナといった主力選手達を次々と放出し、批判の声が挙がっている。それでもチームに残った選手でシーズンを戦わなければならない。そんな中で期待されているのがサンディ・アルカンタラだ。
22歳のアラカンタラは昨年はカージナルスに所属し、9月のセプテンバーコールアップでメジャー初昇格。8試合に登板して0勝0敗 防御率4.32の成績を残した。メジャーではすべてリリーフとしての登板だったが、元々は先発でマイナーでは昨年、2Aで25試合(22先発)で7勝5敗 防御率4.31だった。少々、制球に難があるものの、本塁打を打たれにくいという武器をもっており、3Aを経由せずに2Aからメジャー昇格を果たした実績をもつ。オフはオズーナとのトレードでマーリンズに移籍している。
現在、MLB.comで発表されているチーム内有望株ランキングでは3位にランクインされており、首脳陣からも「エースになれる器」として大きな期待をかけられている。アルカンタラはスプリングトレーニングの初日にブルペン入り。ドン・マティングリー監督は「このチームには良い人材が揃っていることを知っている。アルカンタラもその1人で彼にはじっくりと経験を積んで成長してほしい」と期待を寄せる。
その一方でアルカンタラ本人も「昨年9月にメジャーでプレーすることができた。これからも自分の投球を続けなければならない。自慢のファストボールで打者達を抑えていく」と今季の抱負を話していた。彼の武器のファストボールは球界平均の93.21マイルを遥かに超える98.21マイルを計測する。チームとしては将来的な先発ローテーション入りを望んでおり、時間をかけてじっくりと育成していく方針だ。
今回のスプリングトレーニングでは彼自身のパフォーマンス次第ではあるが、いきなり開幕ロースターには入れずに3A、または2Aで経験を積ませる見込みだ。将来のエース候補の成長が今後も楽しみだ。
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