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センター転向に再挑戦するパイレーツ・マーテイ

2018.2.16 18:30 Friday

 昨季のパイレーツは守備力向上のために外野3人のポジションをシャッフルして開幕。しかし、新体制の外野はわずか13試合で終わりを迎えた。レフトからセンターに移ったスターリング・マーテイが禁止薬物使用により80試合の出場停止処分を科されてしまったからだ。

 昨季、パイレーツは守備力の低下が顕著なアンドリュー・マカッチェンをセンターからライトへ移し、ライトのグレゴリー・ポランコがレフト、レフトのマーテイがセンターに入る布陣で開幕を迎えた。ところが、マーテイが80試合出場停止。マーテイはオールスター・ブレイク明けまで復帰できず、復帰後は以前と同様にレフトにマーテイ、センターにマカッチェン、ライトにポランコが入る布陣が採用された。

 マーテイは昨季のような失敗を繰り返さないことを心に誓っている。「昨季はとてもタフなシーズンだった。しんどかった。(昨季の出来事を経験して)僕はたくさん成長したよ」とマーテイ。「(昨季のことから)たくさんのことを学んだよ。今季は気持ちを入れ替えて、これまで以上にチームに貢献するつもりさ」と汚名返上に意欲を見せる。

 純粋な守備力だけを考えれば、もっと早い段階でマーテイがセンターのポジションに就いてもおかしくなかった。しかし、マーテイはチームの看板選手であるマカッチェンをリスペクトし、センターを守りたいという個人的な願望を封じ込めてきたのである。クリント・ハードル監督は「(マカッチェンが移籍して)センターはマーテイのものになった。センターを守る機会を得て、彼はとてもワクワクしているだろうね」とマーテイの活躍に期待を寄せる。

 もちろん、マカッチェンの退団はともに外野を守ってきたマーテイとポランコに大きな影響を与えるだろう。しかし、彼らはマカッチェンの代わりを務めようとは考えていない。「僕たちには自分の役割があると認識している。マカッチェンがチームにいようといまいと、僕たちがやるべきことは変わらないよ」とマーテイは語る。

 打席でのアプローチにやや難を抱えているとはいえ、走攻守すべてに高い能力を誇るマーテイ。今季は苦戦が予想されるパイレーツだが、マーテイ彼がセンターで躍動すれば、ファンに少しでも多くの明るいニュースを届けられるはずだ。


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