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J.D.マルティネスがレッドソックスと5年1億1000万ドルの大型契約

2018.2.20 10:00 Tuesday

 今オフのフリーエージェント市場において最高の打者と評価されていたスラッガーの新天地がようやく決まった。MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、昨季45本塁打のJ.D.マルティネスはレッドソックスと総額1億1000万ドルの5年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。

 今オフの早い段階から相思相愛と目され、「周りが早くくっつけと思っているのになかなかくっつかない男女」のような状況に陥っていたマルティネスとレッドソックスだが、日本時間2月20日、無事に契約合意に至ったとの報道が出た。1億1000万ドルの内訳は明らかになっていないが、最初の2年で5000万ドル、最初の3年で7200万ドル(要するに3年目の年俸は2200万ドル)であることが報じられており、2年目終了後と3年目終了後にオプトアウト(=契約破棄)が可能だという。

 昨季のレッドソックスはリーグ6位の785得点を記録したものの、本塁打はリーグ最少の168本。デービッド・オルティスの現役引退による長打力の低下が顕著に数字に表れる結果となった。同地区ライバルのヤンキースがジャンカルロ・スタントンを獲得して打線を強化する一方で、レッドソックスはミッチ・モアランド、エドゥアルド・ヌニェスと再契約を結んだだけと、今オフは地味な動きに終始していたが、打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066という自己ベストのシーズンを過ごしたスラッガーの獲得により、ライバルと対等かそれ以上の打線が完成。上位から下位まで、ほとんど隙のない打線となった。

 レッドソックスはアンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ムーキー・ベッツの3人で外野が固まっているため、マルティネスは主に指名打者を務めることになると見られる。それに伴い、指名打者のレギュラーに予定されていたハンリー・ラミレスは一塁でモアランドと併用されることになるだろう。デービッド・プライス、リック・ポーセロといった昨季期待を裏切った先発投手が復調すれば、念願のスラッガーを手に入れたレッドソックスがア・リーグ東部地区の本命であることは間違いなさそうだ。


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