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J.D.マルティネスを逃したDバックスが「もう一人のJD」を獲得

2018.2.20 10:30 Tuesday

 レッドソックスとJ.D.マルティネスが契約合意に至ったとの報道が出た直後、マルティネスとの再契約を目指していたダイヤモンドバックスは「もう一人のJD」ことジャロッド・ダイソン(Jarrod Dyson:イニシャルがJD)と2年750万ドルで契約合意に達した。

 タイミングが偶然にも一致したため、「マルティネスを逃したダイヤモンドバックスがダイソンの獲得に動いた」との見方も出ているが、ダイヤモンドバックスはマルティネスと契約できる・できないに関わらず、ダイソンの獲得を検討していたようだ。MLB.comのマーク・フェインサンドによると、出場試合数と打席数による出来高が設定されているという。

 現在33歳のダイソンは、昨年1月にネイト・カーンズとの1対1のトレードで7シーズンを過ごしたロイヤルズからマリナーズへ移籍し、昨季は111試合に出場して打率.251、5本塁打(自己最多)、30打点(自己最多)、28盗塁、OPS.674を記録。センターを96試合(うち先発87試合)、レフトを12試合(すべて先発)守り、2ポジション合計で守備防御点+15をマークした。6年連続で26盗塁以上、4年連続で守備防御点+11以上(外野3ポジション合計)を記録しているように、打撃成績のわりにチームへの貢献度が高いのが特徴。自慢のスピードと好守は、ダイヤモンドバックスでも大きな武器となるはずだ。

 今季のダイヤモンドバックスはレフトにヤズマニー・トマス、センターにA.J.ポロック、ライトにデービッド・ペラルタが入る布陣が予定されているが、俊足好守のポロック、堅守のペラルタはともかく、トマスの守備には大きな不安が残る。ダイソンは主に守備固め要員としてトマスと交代で出場するケースが多くなることが予想されるが、右打者のトマスと左打者のダイソンでプラトーンを形成することも考えられる。なお、トマス、ポロック、ペラルタ、ダイソン以外に40人枠に登録されている外野手はソクラテス・ブリトーとジェレミー・ヘーゼルベイカーしかおらず、デプス強化のためにさらなる補強へ動く可能性もありそうだ。


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