鉄腕・モイランの古巣復帰が正式決定 ブレーブスと1年契約
2018.2.20 11:00 Tuesday
昨季メジャー最多の79試合に登板した鉄腕リリーバーが、3年ぶりにブレーブスに戻ってくることが正式に決定した。日本時間2月20日、ブレーブスは39歳のベテラン右腕、ピーター・モイランと年俸57万5000ドルの1年契約を結んだことを発表した。
昨季のモイランはロイヤルズで79試合に登板し、勝ち星とセーブは1つもなかったものの、リーグ7位となる24ホールドを記録。サイドハンドの特性を生かして、ほとんど右打者専門で起用され、右打者を打率.161に封じ込めるなど自身の役割をしっかりと果たしたシーズンだった。80試合以上に登板したシーズンが3度(2007年、2009年、2010年)もあるモイランだが、意外なことにリーグ最多登板を記録したのは昨季が初めて。40歳の大台が近付きつつある現在も、鉄腕ぶりは健在である。
オーストラリア出身のモイランは、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍が認められて、大会後にブレーブスと契約。2006~2012年と2015年のシーズンをブレーブスでプレイしており、今回が3度目のブレーブス所属となる。2008年と2014年にトミー・ジョン手術、2011年に背中の手術を受けるなど、故障とともにキャリアを歩んできたモイランだが、通算460試合に登板して防御率3.00、被打率.237という成績は立派の一言。ロイヤルズでプレイした直近2シーズンはいずれも50試合以上に登板して3点台の防御率をマークしており、ブルペンの戦力として確実に計算できる存在である。
なお、ブレーブスはモイランの加入に伴い、ドミニカ共和国出身の24歳右腕、マウリシオ・カブレラをDFAとした。2016年にメジャーデビューを果たし、41試合で5勝1敗6セーブ、防御率2.82の好成績をマークしてアロルディス・チャップマン(ヤンキース)に次ぐスピードボーラーとして注目を集めたカブレラだったが、昨季は右肘痛に苦しみ、メジャーでの登板機会はゼロ。AAA級では24試合で26回1/3を投げ、与四球25、防御率7.86とピッチングが完全に崩壊しており、戦力にならないと判断されたようだ。
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