ナショナルズ・ハーパーはFAに興味なし「今季に集中している」
2018.2.20 16:30 Tuesday
今季終了後にフリーエージェントとなるため大きな注目を集めているブライス・ハーパー(ナショナルズ)だが、来季以降のことは本人の頭のなかにないようだ。「俺はいつもと同じように、今年のシーズンに集中している。一生懸命プレイして勝利を手にすることが一番だ」と、悲願のワールドシリーズ制覇に向けて意気込みを口にした。
春季キャンプのスタートを目前にして、メディア向けの記者会見に応じたハーパーは「2019年以降のことについて話すつもりはない」とフリーエージェントに関する質問をシャットアウト。周囲からの雑音を封じ、ワールドシリーズ制覇という大きな目標に向かって全力を注いでいく姿勢を明確にした。
来オフはハーパーのほか、マニー・マチャド(オリオールズ)、ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)といった有力選手がフリーエージェントとなり、クレイトン・カーショウ(ドジャース)もオプトアウト(=契約破棄)の権利を行使して市場に出てくる可能性がある。そのなかでも、メジャー屈指の才能と若さを兼ね備えたハーパーは最大の注目株であり、2014年にジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)がマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルの歴代最高額を更新することが確実視されている。
しかし、ハーパーはまだナショナルズとの契約を1年残している。ハーパー以外にもダニエル・マーフィー、ジオ・ゴンザレス、ライアン・マドソンといった主力選手が今季終了後にフリーエージェントとなるため、ハーパーはナショナルズに残留するにしても他球団へ移籍するにしても、現在のメンバーとともにナショナルズで世界一を目指すのは今季がラストチャンスとなるのだ。「素晴らしいチームでプレイすることができているのはとても幸運なことだと思っている」とハーパーが語るように、ナショナルズは直近6シーズンで4度の地区優勝。ところが、いずれも地区シリーズで敗退し、ワールドシリーズどころかリーグ優勝決定シリーズにすら進めていないのが現実だ。
メジャー30球団でワールドシリーズ出場経験がないのはナショナルズとマリナーズの2球団だけ。ハーパーはナショナルズを球団史上初のワールドシリーズ出場、そしてワールドシリーズ制覇へと導くことができるのか。友人のジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)が「今まで見たことがないくらいに集中している」という今季のハーパーは大活躍を見せてくれそうな予感がする。
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