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アリエタはどこへ行く 新天地候補はフィリーズ&ブリュワーズか

2018.2.21 11:00 Wednesday

 ダルビッシュ有、エリック・ホズマー、J.D.マルティネスらの移籍先が決まるなか、元サイ・ヤング賞右腕のジェイク・アリエタはフリーエージェント市場に残された数少ない大物選手となっている。MLBネットワークのジョン・ヘイマンはアリエタの新天地としてブリュワーズを最有力候補に挙げているが、フィリーズもアリエタの獲得を検討しているようだ。

 打線にクリスチャン・イェリッチとロレンゾ・ケインを加え、2011年以来7年ぶりのポストシーズン進出を目指すブリュワーズは、ジミー・ネルソンの復帰予定時期が不透明なこともあり、先発投手の補強を検討している。エース級の先発投手を獲得する予算があることをマーク・アタナシオ・オーナーは明言しており、ダルビッシュの獲得に乗り出していたものの失敗。よりによって同地区ライバルのカブスにダルビッシュを攫われる結果となってしまった。カブスに対抗するためには、エース級の先発投手の獲得が必要不可欠。このブリュワーズのニーズに合致するのが、直近3シーズンで54勝(年平均18勝)をマークしているアリエタというわけだ。

 一方で、ヘイマンはフィリーズがアリエタ獲得の可能性を探っていることを報じている。アンディ・マクフェイル球団社長、マット・クレンタックGM、そして選手育成部門のディレクターであるジョー・ジョーダンはいずれもアリエタがオリオールズからドラフト指名を受けてプロ入りしたときにオリオールズに在籍していた人物であり、当時からアリエタを高く評価していたと言われている。しかし、ヘイマンによると、アリエタが長期の大型契約を求めているのに対し、フィリーズは短期の契約を好んでおり、両者の間にはギャップがあるという。衰えの兆候が見られるアリエタと長期契約を結ぶリスクを負う勇気がフィリーズにあるかどうかが、契約成立に向けてのポイントとなりそうだ。

 ヘイマンはこの2球団以外にナショナルズ、カージナルス、ツインズなどを獲得候補として挙げているが、ブリュワーズほどは現実的でないとしている。本格的にアリエタの獲得に乗り出している球団はそれほど多くなく、近いうちに移籍先が決まるのではないだろうか。


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