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ドジャースがエース左腕との契約延長に向けて交渉開始

2018.2.21 12:00 Wednesday

 今季終了後にオプトアウト(=契約破棄)できる権利を有するため、その去就が注目を集めているクレイトン・カーショウ(ドジャース)。ファーハン・ザイディGMは「彼は我々のフランチャイズ・プレイヤーだ」と語り、引き留めに向けて交渉を開始していることを明らかにした。

 カーショウは2014年から始まる7年2億1500万ドルの契約をドジャースと結んでおり、今季は7年契約の5年目となる。最初の4年間でMVP1回(2014年)、サイ・ヤング賞1回(2014年)、オールスター・ゲーム選出4回(2014~2017年)、最優秀防御率2回(2014年、2017年)、最多勝2回(2014年、2017年)、最多奪三振1回(2015年)と素晴らしい実績を残しており、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェント市場に出れば、現行の契約(年俸は2019年が3200万ドル、2020年が3300万ドル)以上の好条件を得られる可能性は高い。

 投手の契約としては、契約総額で歴代2位(1位はデービッド・プライスの7年2億1700万ドル)、年平均額で歴代3位(1位はザック・グレインキーの3441万6666ドル、2位はプライスの3100万ドル)となっているカーショウの契約だが、これまでの活躍を考えると、今年3月に30歳の誕生日を迎えるカーショウが契約総額と年平均額の両方で投手歴代1位となる超大型契約を要求しても決して不思議ではない。「(オプトアプトは)一つの選択肢に過ぎないよ」と語るカーショウだが、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェント市場に打って出る可能性は否定できないだろう。

 ただし、オプトアウトの権利を行使するか否かは今季のパフォーマンス次第とも言える。2010年からの4シーズンはいずれも32試合以上に先発して200イニング以上を投げていたのに対し、2014年以降の4シーズンで故障なく過ごしたのは2015年の1シーズンのみであり、残りの3シーズンは27先発以下&200イニング未満に終わっているという事実がある。カーショウが今季も故障に苦しむようであれば、各球団が超大型契約をオファーするのを躊躇する可能性が高く、オプトアウトの権利を行使しないという選択肢も浮上するはず。「今は健康を維持して投げることしか考えていない」とカーショウが語るように、自身のためにも、そして30年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すチームのためにも、今季は離脱することなく最高のパフォーマンスを見せてくれることを期待したい。


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