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アストロズ・ヒンチ監督 グリエルを内野の便利屋として起用へ

2018.2.22 11:30 Thursday

 ルーキーイヤーの昨季はワールドシリーズ王者・アストロズの正一塁手として活躍したユリ・グリエルだが、今季は一塁以外での出場機会も増えそうだ。A.J.ヒンチ監督は今季、グリエルを内野の一塁以外のポジションでも起用する可能性があることを明らかにした。

 昨季のグリエルは一塁手として130試合に先発出場するなど正一塁手として活躍し、打率.299、18本塁打、75打点、OPS.817の好成績をマーク。新人王投票では4位にランクインした。一塁以外には三塁手として4試合に先発出場したほか、二塁も7イニングだけ守ったが、ほとんど一塁に固定されていたという状況。しかし、グリエルは元々三塁手であり、一塁だけでなく内野の全ポジションを守るだけの能力を持った選手である。ヒンチはこのグリエルのユーティリティ性を生かし、今季は昨季よりも多くの試合で一塁以外の守備に就かせる方針だ。

 「欲張りなことを言うと、私はあらゆるオプションが手に入る状態にしておきたいんだ。たとえば、二塁にホゼ・アルトゥーベ以外を起用することはほとんどないと思うけど、何があるかわからないし、準備をしておけばどんな状況にも対応できるからね」とヒンチ。アストロズには複数ポジションを守れる選手が非常に多く、昨季チーム最多の90打点を叩き出したマーウィン・ゴンザレスは134試合に出場しながらも50試合以上守ったポジションが1つもなかったほどだ。正三塁手のアレックス・ブレグマンは元々遊撃手であり、ジョシュ・レディックやジェイク・マリズニックは外野3ポジションを守ることができる。誰がどこを守っても戦力が落ちないという点が、昨季のアストロズの強みの一つとなっていた。

 グリエルも複数ポジションを守ることに前向きであり、「とてもワクワクしているよ。複数のポジションを守るのは大好きだし、内野の全てのポジションが好きだからね」と語っている。グリエルが一塁以外のポジションを守れば、有望一塁手のA.J.リードにも出場機会を与えることができる。グリエルの「ユーティリティ化」によって、アストロズの戦力はさらに充実することになりそうだ。


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