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フィリーズがアリエタ獲得狙うも希望契約年数に大きなギャップ

2018.2.23 11:30 Friday

 スプリング・トレーニングが始まったにもかかわらず、2015年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したジェイク・アリエタの契約先がまだ決まらない。フィリーズはアリエタ獲得を狙っている球団の一つだが、希望契約年数に大きなギャップがあるようだ。

 フィリーズのジョン・ミドルトン・オーナーは、チームが先発投手の獲得を検討し、アリエタと交渉を行っていることを認めたうえで「現時点ではシーズン開幕までに先発投手を獲得できるかどうかはわからない」とコメント。MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めているトッド・ゾレッキーによると、アリエタ側が6年または7年の長期契約を求めているのに対し、フィリーズは3年契約を希望しており、希望契約年数のギャップが埋まらないまま交渉は平行線を辿っているという。

 メジャーリーグでは選手の代理人がオーナーに直接連絡を取り、オーナーの「鶴の一声」で契約が成立するケースもあるが、ミドルトンはそのような交渉には否定的な姿勢を見せる。ミドルトンはアリエタの代理人であるスコット・ボラスから直接連絡をもらっていないことを明らかにし、選手側との契約交渉を行うのはマット・クレンタックGMの役割であることを強調。自身がアリエタの獲得交渉に乗り出すことを否定した。そして、先発投手の補強については、フリーエージェント市場のみならず、トレード市場も含めて、補強の可能性を広く探っていく意向を示した。

 ミドルトンは「チームを強くしたいし、そのための方法を常に探っている。でも、現在と未来の両方に意味のあるものでなければならないんだ。目先のことにとらわれて将来を犠牲にはしたくないんだよ」と語っており、アリエタの実力を認めつつも、32歳の右腕に総額1億ドルを超えるような長期契約を与えるつもりはない。アリエタが6年以上の長期契約にこだわるようであれば、アリエタ獲得レースからの撤退もやむを得ないだろう。アリエタ側も長期契約に固執している場合ではない時期にきているが、無事に契約先を見つけることはできるのだろうか。


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