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注目された大谷のオープン戦初登板は2回途中2失点

2018.2.25 15:00 Sunday

 メジャーリーグのオープン戦は2日目を迎え、エンゼルスでは大谷翔平が初登板を果たした。ブリュワーズと対戦した大谷は大きな注目を浴びる中で制球に苦しみ2回途中2失点で降板した。

 約100年ぶりに二刀流に挑む選手の初登板ということもあって会場となったアリゾナ州テンピスタジアムには6019人のファンが集結。投手としては昨年10月4日以来の出場となる大谷はマウンドやボールの違いなどが彼の投球にどのような影響を与えるのかが今回の投球のカギを握っていた。背番号17のユニフォームを着た大谷の登場に現地メディアやファンは彼が投げるボール1球1球に熱視線を送った。

 今回の相手はブリュワーズ。オフにはロレンゾ・ケインやクリスチャン・イエリッチを獲得して優勝に向けて本腰をいれているチームだ。現状ではまだお試しの段階のため若手主体でスタメンは組まれたが、ジョナサン・ビヤーやキーオン・ブロクストンといったメジャー経験者の姿もあった。

 注目の初回の大谷の投球はいきなりピンチを迎える。先頭打者のビラーにカウント3-1から左翼方向に二塁打を浴びてしまう。次打者のネイト・オルフには2-2で追い込み、フォークで空振り三振を奪い、これが記念すべき初奪三振となった。この日、3番に入ったチェ・ジマンには最速となる96マイル(約156キロ)を計測し観衆を驚かせるも制球が定まらずに四球という結果になった。制球に苦しむ大谷は暴投と捕手の悪送球で1点を失ったが後続を抑えてピンチを脱した。

 2回の投球はこの回の先頭打者だったブロクストンに高めに浮いたフォーシームを左翼スタンドへと運ばれた。その後は1死をとったところでお役御免となり降板となった。投球結果は1回1/3 2被安打 2失点で球数は「31」だった。当初は2回までで35球から40球という予定だったが、惜しくも投げ切ることはできなかった。試合後の大谷は「緊張はしなかった。今年初めての試合で体の状態が100%ではなかったものの、内容はともかくとして楽しかった」と振り返った。試合は6対5でエンゼルスが勝利した。

 大谷の投球を見守ったマイク・ソーシア監督は「すべての球を見ることができたし最初にしてはすごく良かった。次に向けてよいステップになる」と好印象だったようだ。登板を終えた大谷にとって次に注目されるのは打者としての出場はいつになるのか。ソーシア監督によると指名打者として2月下旬の試合で起用するという。エンゼルスの選手として初めてメジャーの試合を経験した大谷はまた新たな一歩を踏み出した。


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