アリエタ、ホランド、リン、カッブ… 大物FA投手の行方は?
2018.2.26 12:00 Monday
ダルビッシュ有(カブス)の契約が決まり、大きく動き始めるかに思われたフリーエージェント市場だが、2週間が経過しても大物投手に動きは見られない。しかし、MLB.comのジョン・ポール・モロシは各投手に興味を示しているチームがないわけではないと指摘する。
あるソースによると、ブリュワーズ、ヤンキース、フィリーズ、レンジャーズ、オリオールズ、ナショナルズといったチームが大物投手の獲得を検討しているという。「好投手は欲しいけれど大金を払うのは避けたい」というのが彼らの本音であり、長期戦を強いることで彼らの希望条件が下がるのを待っているというのが実情だろう。シーズン開幕が約1ヶ月後に迫るという状況のなか、選手側が契約を焦り始めるような事態になれば、続々と契約が決まっていくはずだ。
ヤンキースはレイズ、ダイヤモンドバックスとの三角トレードでブランドン・ドルーリーを獲得したことにより、残りの予算を投手補強(主に先発)に費やすことが可能になった。ブライアン・キャッシュマンGMに与えられた選択肢は2つ。1つ目は開幕までにジェイク・アリエタ、ランス・リン、アレックス・カッブといった大物投手の獲得に動くこと。2つ目はとりあえず現時点での先発ローテーションで開幕を迎え、CCサバシアやジョーダン・モンゴメリーのパフォーマンスを見極めながら、シーズン途中で先発投手の補強に動くというものだ。アーロン・ブーン監督は現時点で先発投手の補強を真剣には考えていないことを明らかにしており、ブーンの言葉を信じるのであれば、キャッシュマンは2つ目の選択肢を取ることになりそうだ。
ナショナルズはスコット・ボラスとの良好な関係、そして今季限りで主力選手数名の契約が終了することを考慮すると、ボラスの顧客であるアリエタの獲得に動く可能性がある。ブライス・ハーパーやダニエル・マーフィー、ジオ・ゴンザレスの契約が今季限りで切れるため、今季に全力を注ぐのは理にかなっている。また、アリエタを複数年契約で獲得することにより、ゴンザレスの後釜を確保することも可能になるのだ。
一方、エンゼルスは先発投手でなく救援投手の獲得に動く可能性がある。現時点では昨季8セーブ、通算10セーブのブレイク・パーカーがクローザーの最有力候補に挙げられているが、市場にはまだグレッグ・ホランドが残っている。ロッキーズからの3年5200万ドルのオファーを蹴ったことが報じられているホランドだが、それ以上の条件を提示するチームがあるとは思えず、最終的には妥協を強いられることになるだろう。
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