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フィリーズ・キャプラー監督 24歳・ノラを開幕投手に指名

2018.2.26 14:30 Monday

 日本時間2月26日、フィリーズのゲーブ・キャプラー新監督は今季の開幕投手に昨季12勝を挙げた24歳の右腕、アーロン・ノラを指名した。キャプラーは開幕投手を決める際に全く迷わなかったことを明言。ノラに対し、エースとして絶対の信頼を置いている様子をうかがわせた。

 メジャー3年目となった昨季、ノラは自己最多の27試合に先発して168イニングを投げ、12勝11敗、防御率3.54、184奪三振をマーク。6月下旬から8月中旬にかけて球団新記録となる10先発連続2失点以下を記録するなど、急成長を遂げた。昨季の奪三振率9.86は、規定投球回以上の投手としては1997年と1998年のカート・シリング(1997年:11.29、1998年:10.05)に次ぐ球団歴代3位の数字。殿堂入り候補の名投手に匹敵する成績を残し、1964年のデニス・ベネット以来となる若さで開幕投手を任されることになった。

 昨季の急成長は、投球の軸となる速球とカーブはもちろん、第3の球種であるチェンジアップの質が向上したことが大きかった。速球の平均球速92.4マイルは自己最速であり、アウトピッチのカーブではコリー・クルーバー(インディアンス)、ザック・ゴッドリー(ダイヤモンドバックス)、ランス・マカラーズJr.(アストロズ)に次いでメジャー4位となる159回の空振りを記録。2016年に19回しか空振りを奪えなかったチェンジアップは、3倍以上となる67回の空振りを記録した。

 もし今後、シーズン開幕までにフィリーズがジェイク・アリエタを獲得したとしても、ノラの開幕投手の座は揺るがないだろう。それくらい、キャプラーはノラを高く評価しているのである。エースとして開幕を迎える今季は、先発ローテーションの軸として昨季以上の好成績、そして自身初の200イニング到達も期待される。

 ノラは「誰もがまだ僕たちが再建期にいると考えている。でも、チームのみんなは誰も今季優勝を争えないとは思っていない。僕たちは昨季よりも良い成績を残すつもりでいるよ」と力強く語る。ノラがエースとしてチームを牽引すれば、ノラの言葉は現実となるはずだ。


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