「キング・フェリックス」の右腕に打球直撃 骨に異常はなし
2018.2.27 11:30 Tuesday
10年連続の開幕投手を目指すフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)をアクシデントが襲った。日本時間2月27日のカブス戦に先発したヘルナンデスだったが、2回裏にビクトル・カラティーニの打球が右腕を直撃。そのまま負傷降板となってしまった。
オープン戦初登板に臨んだヘルナンデスは、ハビアー・バイエズとアンソニー・リゾーから三振を奪うなど、初回は三者凡退の好スタート。2回裏は先頭のアディソン・ラッセルに死球を与え、ジェイソン・ヘイワードの進塁打で一死二塁となり、ここでカラティーニの強烈なピッチャー返しが右腕を直撃した。ヘルナンデスは苦痛に顔を歪め、トレーナーに付き添われてベンチへ引き下がる際も表情は歪んだまま。2番手のショーン・アームストロングがエフレン・ナバーロに犠牲フライを打たれたため、ヘルナンデスのオープン戦初登板は2回途中1失点で終了した。
ヘルナンデスは降板後、球団のスプリング・トレーニング施設へ向かい、X線検査を受けた。その結果、幸いにも骨に異常はなく、打撲と診断されたが、「少しの間はプレイできないだろう」とスコット・サービス監督が語ったように調整に影響が出るのは確実だ。「数日以内に詳しいことがわかるだろう。不幸にも打球直撃ということが起こってしまったが、幸いにも症状はそれほど酷くなかった。まずは数日の間、様子を見てみよう」とサービスは冷静に語った。
昨季のマリナーズは先発投手陣に故障者が続出し、球団新記録となる17人の先発投手を起用する事態に陥った。ドリュー・スマイリー(現カブス)は1試合も登板できず、岩隈久志も6先発のみ。ヘルナンデスとジェームス・パクストンも戦列を離れた時期があった。今季は先発ローテーションに目立った補強を施しておらず、現有戦力が故障なく稼働することを期待しているだけに、万が一ヘルナンデスが長期離脱ということになれば、早々にチームの構想が狂い始めることになる。
なお、ヘルナンデスに直撃する痛烈な打球を放ったカラティーニは、昨年5月のAAA級の試合でダニエル・ポンセデレオン(カージナルス)の頭部に打球を直撃させている。ポンセデレオンは一時復帰が危ぶまれたものの、日本時間2月26日の試合で無事に戦列復帰を果たした。
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