リンスカムがレンジャーズと契約合意 2年ぶりのメジャー復帰へ
2018.2.28 10:30 Wednesday
現地の報道によると、レンジャーズは元サイ・ヤング賞右腕のティム・リンスカムとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。球団から正式発表はされていないが、ダラス・モーニング・ニュースのエバン・グラントは年俸100万ドルの1年契約であることを伝えている。
先日、シアトル郊外のトレーニング施設でショーケース(公開練習)を開催し、各球団のスカウトから高い評価を受けていたリンスカムのメジャー復帰が無事に決定した。メジャー契約のオファーが届いていることはすでに報じられていたが、リンスカムが選択したのはレンジャーズ。新天地では主にリリーバーとして起用されることが予想されている。
メジャー2年目の2008年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞するなど、ジャイアンツでプレイした9シーズンで108勝を挙げ、3度のワールドシリーズ制覇に貢献したリンスカムだが、ダイナミックな投球フォームは小さな身体に大きな負担を与え、徐々にパフォーマンスは悪化。ジャイアンツでのラストイヤーとなった2015年は15試合にしか先発できず、エンゼルスに加入した2016年は9先発で2勝6敗、防御率9.16、被打率.395と無残なまでに打ち込まれた。しかし、ショーケースでは球速が回復していることをアピール。見事にメジャー契約を手に入れた。
レンジャーズは昨季途中からアレックス・クラウディオがクローザーを務めているが、絶対的守護神と呼べるほどの存在ではなく、ジェイク・ディークマンやキーオニー・ケラ、先発ローテーション争いに加わっているマイク・マイナーやマット・ブッシュも交えて競争になる可能性がある。オープン戦での出来次第では、リンスカムがクローザーを務める可能性もゼロではないだろう。実際、ウェイド・デービス(ロッキーズ)など先発からクローザーへの転向は成功例も少なくない。
もちろん、リンスカムが先発ローテーション争いに参戦し、開幕ローテーション入りを勝ち取る可能性もある。いずれにしても、2年ぶりにメジャーのマウンドでリンスカムの姿を見られることだけは間違いなさそうだ。
関連ニュース