ダルビッシュ加入のカブス 左腕・レスターを開幕投手に指名
2018.2.28 11:30 Wednesday
カブスのジョー・マドン監督は今季の開幕投手に、昨季チーム最多の180回2/3を投げたエース左腕のジョン・レスターを指名した。レスターが開幕投手を務めるのはキャリア7度目。カブス移籍後に限ると、2015年、2017年に続いて自身3度目となる。
日本時間2月28日、オープン戦初登板を終えたあと、レスターは開幕投手に指名されたことについて「とても嬉しいよ」と喜びを口にした。「当然のことだけど、監督やチームが開幕投手に自分を選んでくれるときはいつも、大きな栄誉だと感じている。(開幕投手に指名されたのは)今回が一番早かったんじゃないかな。ワクワクしているし楽しみだよ」。
昨季のレスターは8月中旬から2週間ほど戦列を離れたことが影響し、6年ぶりに200イニングに届かなかった。32先発で13勝8敗、防御率4.33という数字も到底満足のいくものではない。そして、不本意なシーズンを過ごしたことが、今季に向けてのモチベーションとなっているようだ。「去年は残念なシーズンだったよ。僕は先発ローテーションの順番をしっかり守ることと200イニングを投げることにプライドを持っている。去年はそれができなかったんだ。僕の考えでは、チームが波に乗れなかったのは僕のせいだ。今季はしっかり先発ローテーションを守りたいね」とレスターは今季に向けて意気込む。
昨季を含め、直近10シーズンで9度の2ケタ勝利をマークしているレスターだが、マドンがレスターを開幕投手に指名したのは実績が理由ではないようだ。マドンは「今回のキャンプで、私が彼の取り組みに感銘を受けたということを彼に知ってもらいたかったんだ」とレスターを開幕投手に指名した理由を明らかにする。「実績よりも、彼の変化を私は高く評価している。強制したわけじゃないけど、リーダーシップを発揮してくれているんだ。とても感謝しているよ」。
レスター自身は「いつも通り」と語っているが、マドンは「多くのベテラン選手が退団したことが影響しているんじゃないかな」とレスターの変化の理由を分析する。名実ともにチームの「柱」となりつつあるレスターが、開幕投手に相応しい存在であることは間違いなさそうだ。
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