通算614本塁打のプーホルスが一塁手としてオープン戦初出場
2018.2.28 16:30 Wednesday
大谷翔平の加入により、今季は一塁手としての出場が増加することが予想されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)。通算614本塁打の実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されている名打者が「3番・一塁」でオープン戦に初出場した。
大谷が「2番・指名打者」で先発出場したため、実戦初戦から一塁の守備に就いたプーホルス。打席ではセンターフライとサードライナーで2打数ノーヒットに終わったものの、打撃の感触は悪くなかったようだ。また、難しい打球がなかったとはいえ、一塁の守備も無難にこなしてみせた。ヒットこそ出なかったが、上々のスタートと言えるだろう。
プーホルスは今季、一塁を守る機会が増えることを認識しており、オフシーズンの間に15ポンド(約6.8キロ)の減量に成功。例年よりも引き締まった身体でキャンプ地に現れた。過去2シーズンは足の故障の影響もあり、指名打者として出場する機会が多く、昨季は一塁の守備に就いたのがわずか6試合だけ。しかし、大谷が加入した今季は指名打者に専念するわけにはいかず、オフシーズンの間から一塁の守備練習に精を出してきた。2006年と2010年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、かつては好守の一塁手として鳴らしただけに、コンディションさえ万全ならば安定した守備を見せてくれるはずだ。
また、エンゼルスは一塁守備のためにコンディションを整えてきたことが、打撃にも好影響を与えることを期待している。昨季のプーホルスは自身14度目のシーズン100打点をクリアしたものの、99試合にしか出場できなかった2013年(17本塁打)を除けば23本塁打は自己最少。打率.241、出塁率.286、長打率.386はいずれも自己ワーストであり、OPSは.700にすら届かなかった(.672)。カージナルス時代にはデビューイヤーから10年連続で「打率3割・30本塁打・100打点」をクリアしたプーホルス。全盛期のような活躍を望むのは酷だが、主砲の活躍なしに「打倒・アストロズ」は実現しないだけに、一塁守備のみならず、打撃面でも輝きを取り戻すことが期待されている。
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