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世界一目指すナショナルズ 引き続きアリエタの動向を注視

2018.3.1 10:30 Thursday

 オープン戦がスタートし、各球団が開幕に向けて先発ローテーションの構想を固め始めつつあるなか、3年前にサイ・ヤング賞に輝いた右腕がまだフリーエージェント市場に残っている。直近3シーズンで54勝をマークしている右腕は、開幕までに新天地を見つけることができるのだろうか。

 多くの球団関係者やメディア関係者は、ジェイク・アリエタが最もフィットするチームはナショナルズであると考えている。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、ナショナルズは現在も先発投手の補強を検討しており、アリエタとも連絡を取り続けているという。ナイチンゲールはナショナルズのメインターゲットがアリエタであることも併せて伝えている。

 しかしナイチンゲールは、ナショナルズはアリエタに限らず先発投手市場を広く見渡しており、アリエタは選択肢の一つに過ぎないかもしれないとも指摘する。今オフのフリーエージェント市場における先発投手ではアリエタとダルビッシュ有(カブスと契約)がトップクラス、ランス・リンとアレックス・カッブがそれに次ぐ存在と見なされてきたが、リンとカッブもまだ市場に残ったままなのだ。1月にはMLBネットワークのケン・ローゼンタールが、ナショナルズがリンの獲得に関心を示していることを報じており、アリエタではなくリンやカッブの獲得に動く可能性もある。

 ブライス・ハーパーら主力選手が契約最終年を迎え、今季のワールドシリーズ制覇に全力を注ぐナショナルズにとって、アリエタのようなトップクラスの先発投手を複数年契約で獲得することは、今季のみならず来季以降に向けても大きな意味を持つ。先発ローテーションの一角を担うジオ・ゴンザレスが今季限りでフリーエージェントとなるため、その穴を埋めることができるからだ。マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、タナー・ロアークの3人は少なくとも2019年まで契約が残っており、来季は有望株のエリック・フェッディもメジャーの戦力として期待できる。アリエタ(やリン、カッブ)を獲得すれば、来季以降も強力な先発ローテーションを維持することが可能になるというわけだ。

 アリエタの代理人を務めるスコット・ボラスと良好な関係を築いているナショナルズが、悲願のワールドシリーズ制覇のための「ラストピース」としてアリエタを迎え入れるのか。今後の動向に注目だ。


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