補強完了のブルージェイズ 2年ぶりのポストシーズンを目指す
2018.3.1 11:30 Thursday
多くの課題を抱えてオフシーズンに突入したブルージェイズだが、ロス・アトキンスGMは呉昇桓の獲得により今オフの大きな補強を終えたことを明言した。今季は借金10の地区4位に終わった昨季から巻き返し、2年ぶりのポストシーズン進出を目指すシーズンとなりそうだ。
今オフのブルージェイズはホゼ・バティースタ、ブレット・アンダーソン、ダーウィン・バーニー、ライアン・ゴインズらがフリーエージェントとなり、①先発5番手の獲得、②ブルペンの強化、③二遊間のバックアップの補強、④外野のグレードアップが課題となっていた。
①については通算67勝のハイメ・ガルシアと契約し、②は呉を獲得したほか、マイナー契約でジョン・アックスフォード、アル・アルバカーキ、クレイグ・ブレズローといったベテラン投手を加えた。③はトレードでアレドミス・ディアスとヤンハービス・ソラーテを獲得することでクリアし、④についてはフリーエージェント市場でカーティス・グランダーソン、トレードでランドール・グリチックを獲得。的確な補強で、見事に多くの課題をクリアしてみせた。ブルージェイズは今季限りでジョシュ・ドナルドソン、マルコ・エストラーダ、J.A.ハップ、スティーブ・ピアースらがフリーエージェントとなるが、彼らとともに勝負に出る準備は整ったと言えるだろう。
アトキンスは「まだ選手を獲得するチャンスはあると思う」とさらなる補強の可能性を完全には否定しなかったが、「主にトレードによるものになるだろうね」とフリーエージェント選手の補強が完了したことを示唆。呉の獲得により大きな補強は終了したと考えて良さそうだ。
昨季は投打の主力選手に故障が相次ぎ、思わぬ低迷を強いられたが、各選手がしっかり実力を発揮すればレッドソックスとヤンキースの「2強」と互角の戦いを繰り広げることも不可能ではないはず。2年ぶりのポストシーズン進出に向けて、ブルージェイズの逆襲が始まろうとしている。
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