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有望株・レイエスがマイナーリーガー相手に15球を投じる

2018.3.1 12:00 Thursday

 日本時間3月1日、カージナルスが将来のエース候補として大きな期待を寄せるアレックス・レイエスがブルペンでマイナーリーガーを相手に計15球を投じた。昨春に受けたトミー・ジョン手術からの復帰に向けて順調にプロセスを消化しているようだ。

 現在23歳のレイエスは、MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで1位にランクインしている有望株右腕である。今年1月からブルペンでの投球練習を開始し、腕の強度を取り戻すためのトレーニングを積んできたが、今回のブルペンでの投球は大きな進歩になったと言えるだろう。レイエスはブルペンコーチのブライアン・エバースガードが見守るなか、J.B.ウッドマン、ラモン・ウリアス、エンジェル・モレノの3人に5球ずつ、計15球を投げ込んだ。

 最近の投球練習では変化球も交えるようになっていたレイエスだが、この日は速球とチェンジアップだけ。それでも、トミー・ジョン手術からの順調な回復をアピールし、カージナルスは今のところ、戦列復帰の目標として5月1日を設定しているという。

 ただし、戦列復帰後の役割については未だ不透明だ。カージナルスがレイエスを将来のエース候補と見なしていることは間違いないが、トミー・ジョン手術明けということもあり、投球イニング数には細心の注意を払う必要がある。レイエスが戦列復帰後にいきなり先発ローテーションに入って投げ始めるという状況は考えにくく、カージナルスは90マイル台後半の速球、威力抜群のカーブ、向上中のチェンジアップを投げ分けるレイエスをリリーバーとして起用することも検討しているようだ。

 2016年8月にメジャーデビューを果たしたレイエスは、先発で5試合、リリーフで7試合に登板し、4勝1敗1セーブ、防御率1.57の好成績をマーク。先発で防御率2.20、リリーフで防御率0.52と役割に関わらず好成績を残しており、どちらを任せてもしっかり結果を残してくれるはずだ。2016年の後半戦のように、3年ぶりのポストシーズン進出を目指す今季のカージナルスにとって、レイエスが救世主となるかもしれない。


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