English Español 韓国語

アリエタを狙うフィリーズ リンの獲得にも興味を示す

2018.3.2 10:30 Friday

 先発投手市場の動きを注視していることが報じられているフィリーズは、ジェイク・アリエタの獲得に興味を持っていると見られている。ところが、MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、フィリーズはアリエタだけでなく、ランス・リンの獲得にも興味を示しているようだ。

 春季キャンプが始まってからおよそ2週間が経過し、オープン戦も本格的にスタートするなか、フィリーズは現在も先発投手補強の可能性を探っている。球団フロント陣にオリオールズ出身の人物が多く、彼らがオリオールズに在籍していたときにアリエタをドラフトで指名したという縁もあり、アリエタ獲得候補の一つに挙げられているフィリーズだが、モロシのリポートによると、フィリーズが興味を示しているのはアリエタだけではないという。先発投手補強を目指すフィリーズの獲得候補リストにはリンの名前も含まれているようだ。

 選手の契約情報を詳細に扱っている「Cot’s Baseball Contracts」によると、昨季の開幕ロースターの年俸総額がおよそ1億ドルであるのに対し、今季の推定年俸総額は6500万ドルにも満たない。仮に昨季開幕と同水準までペイロールを引き上げることが可能だとすれば、まだ3500万ドルほどの余裕が残っており、アリエタとリンの両獲りも不可能でないように思われる。ただし、若手先発投手が着実に力をつけてきている現状を考えると、彼らの登板機会を奪ってしまうような補強を施すことは考えにくく、どちらか一方の獲得が現実的だろう。

 フィリーズはすでに今季の開幕投手にアーロン・ノラを指名。2番手以降はジェラッド・アイコフ、ビンス・ベラスケス、ニック・ピベッタ、ベン・ライブリーという顔ぶれが予想されているが、ポテンシャルはともかく、安定性という面では物足りなさは否めない。ここにアリエタやリンのような実績のあるベテラン投手を加えることで、先発ローテーションに安定をもたらすとともに若手の成長を促すという狙いは実に理にかなっている。チーム再建を順調に進めるフィリーズが、開幕までに大物フリーエージェント投手を獲得するのか。今後の動向に注目だ。


 関連ニュース

  2月26日 フィリーズ・キャプラー監督 24歳・ノラを開幕投手に指名

spotvnow