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44歳・コローン 開幕ロースター入りに向けてオープン戦初登板

2018.3.2 12:00 Friday

 開幕ロースター入りに向けて、現役最年長選手(44歳)であるバートロ・コローン(レンジャーズ)の挑戦がスタートした。コローンは日本時間3月2日に行われたパドレスとのオープン戦に先発し、2イニングをウィル・マイヤーズの1号ソロによる1点のみに抑えた。

 9対9の引き分けに終わったこの試合、コローンは2イニングで32球を投げ、うち23球がストライクといつも通りの安定したコントロールを発揮。速球のスピードは最速でも90マイルに満たず、コローンは「トレーニングを続け、球速を上げていく必要がある」と感じたようだが、コローンらしいピッチングを披露し、チェイス・ヘッドリーからは見逃し三振も奪った。

 昨季までに通算240勝をマークしているコローンは、フアン・マリシャルのドミニカ人最多勝記録(243勝)まであと3、デニス・マルティネス(ニカラグア出身)のラテンアメリカ人最多勝記録(245勝)まであと5に迫っており、「達成したい個人的な目標があるんだ」とこれらの記録が現役続行のモチベーションとなっていることを認めている。相次ぐ故障により2010年シーズンを全休した際には「キャリアが終わった」と感じたというが、2011年にマイナー契約で加入したヤンキースで復活を遂げ、それ以降だけで87勝。コローンは「今、自分がここにいるのは驚きだよ」と現役生活を続けることができていることに感謝している。

 ジェフ・バニスター監督は「100マイルの速球をバンバン投げ込んでいたマイナー時代のコローンを覚えている」というが、あの頃のコローンと現在のコローンは全く異なる投手である。球速が失われた今、コローンの投球を支えているのは抜群のコマンド能力であり、オープン戦での登板を経て、コンディションをしっかり整えることができれば、開幕ロースター入りも決して不可能ではないだろう。

 過去2シーズンにわたって球界最年長選手としてプレイしたコローンは、プロ25年目&メジャー21年目のシーズンを迎えることができるのか。44歳のベテラン右腕の奮闘に注目だ。


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