アクーナの開幕ロースター入りは有り得るのか? 番記者が回答
2018.3.6 12:30 Tuesday
大谷翔平(エンゼルス)と並んで球界トップクラスのプロスペクトと評され、ここまでのオープン戦でも打率.435、1本塁打、OPS1.084と評判通りの好成績をマークしているロナルド・アクーナ(ブレーブス)。ベネズエラ出身の20歳外野手が開幕ロースターに名を連ねる可能性はあるのか。MLB公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボウマンがファンからの質問に回答している。
ファンから寄せられた「アクーナが最近の活躍を今後も続けた場合、ブレーブスは彼を開幕ロースターに入れる可能性はあるのか」との質問に対し、ボウマンは「その可能性は低い」と断言した。その理由としてボウマンが挙げているのは「アクーナのメジャーデビューを数週間遅らせれば、アクーナがフリーエージェントになるのを1年先延ばしにできる」というものである。
メジャーリーグではサービスタイム(=メジャー在籍期間)が6年に達すると、選手はフリーエージェントの権利を得る。このサービスタイムはメジャー在籍期間172日が1年とカウントされるため、デビューイヤーのメジャー在籍期間を172日未満に抑えれば、フリーエージェント権の取得が1年先延ばしになるのである。具体的に言うと、アクーナが今季の開幕ロースターに名を連ね、今後6年間マイナーに降格することなくプレイし続けた場合、アクーナは2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる。しかし、今季のメジャー昇格を数週間遅らせるだけで、アクーナがフリーエージェント権を得るのは最速でも2024年シーズン終了後になるのだ。
ブレーブスが今季の優勝争いに加わることが予想され、アクーナの力を一刻も早く必要としているのであれば、アクーナを開幕ロースターに入れるという選択をする可能性もあるだろう。しかし、今季のブレーブスはそのような状況にはない。アクーナのフリーエージェント権取得を無駄に1年早めるよりも、デビューを遅らせて1年でも長くチームに居てもらう方がチーム状況に合っているのである。
オープン戦で印象的な活躍を続けるアクーナだが、今季の開幕はAAA級で迎えることになりそうだ。なお、ボウマンはアクーナのメジャー昇格時期として、本拠地サントラスト・パークで試合が行われる日本時間4月17~23日の間を予想している。
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