開幕まで3週間強 フリーエージェント市場には誰が残っている?
2018.3.6 15:30 Tuesday
日本時間3月29日のレギュラーシーズン開幕まであと23日。先月中旬ごろからフリーエージェント市場にもようやく大きな動きが出始め、各球団の今季の陣容が固まりつつある。しかし、まだフリーエージェント市場には多くの有力選手が残っている。ここではフリーエージェント市場に残る有力選手をザッとチェックしてみよう。
まずは内野手。昨季30本塁打、97打点をマークしたマーク・レイノルズはロッキーズとの再契約が噂されているが、まだ契約成立には至っていない。8年連続で12本塁打以上を放っているニール・ウォーカーは本職の二塁以外に一塁と三塁も守れる貴重な存在だが、契約に関する具体的な話は聞こえてこない。昨季ロイヤルズの球団新記録となる38本塁打を放ったマイク・ムスターカスも、三塁手を欲しているチームが少ないという不運もあり、まだ契約が決まらない。好守のJ.J.ハーディ、経験豊富なブランドン・フィリップスらも市場に残ったままだ。
続いて外野手。イチローはマリナーズへの復帰がほぼ確定したが、ジョン・ジェイ、ホゼ・バティースタ、マット・ホリデイ、メルキー・カブレラ、カルロス・ゴンザレスといった実力者がまだ市場に残っている。衰えが顕著なバティースタやホリデイはともかく、ジェイ、カブレラ、ゴンザレスはまだまだレギュラーとしてやれる選手であり、契約条件を高望みしなければ契約先は見つかるはずだ。ジェイソン・ワースやアンドレ・イーシアーについては、このまま契約が決まらなければ現役引退を選択する可能性もあるのではないだろうか。
捕手ではジョナサン・ルクロイの契約がまだ決まらない。昨季は不本意なシーズンを過ごしたものの、2年前には24本塁打を放ってオールスター・ゲームに選出されており、今季はバウンスバックを期待できる。ナショナルズが獲得に興味を示しているとの報道もあるが、開幕までに無事に所属先を見つけることはできるだろうか。
最後は投手。先発投手ではジェイク・アリエタ、ランス・リン、アレックス・カッブら好投手がまだ市場に残っている。彼らの契約が決まらないことには、ジェレミー・ヘリクソン、ジョン・ラッキー、R.A.ディッキーといった先発4~5番手クラスの投手の契約も決まらない可能性が高く、「大物選手の契約成立待ち」という状況がいまだ続いている。救援投手は昨季のセーブ王であるグレッグ・ホランドのほか、タイラー・クリッパード、ドリュー・ストーレンらが新天地を探している。上原浩治については日本球界復帰が濃厚との報道も出ており、今後の動向に注目したい。
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