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ベルトレイの健康管理を最優先に考えるレンジャーズ

2018.3.6 17:30 Tuesday

 今季開幕直後に39歳の誕生日を迎えるエイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)は、現在もチームにとって欠かせない戦力である。ジェフ・バニスター監督は開幕から2ヶ月にわたってベルトレイを欠くことになった昨季の反省を生かし、ベルトレイの健康管理を最優先に考えながら開幕への準備を進めている。

 ベルトレイは日本時間3月6日に行われたジャイアンツ戦が、今春のオープン戦初出場となった。「4番・三塁」で先発出場し、レフトへのヒットとセンターへの二塁打で2打数2安打。調整が順調に進んでいることを印象付けた。

 オープン戦が始まってからすでに10日以上が経過しているが、レンジャーズがベルトレイにスローペースの調整を容認しているのには理由がある。昨春、ベルトレイはキャンプが始まる前、カリフォルニアでトレーニングを行っていた際に右ふくらはぎを痛め、その状況のなかでワールド・ベースボール・クラシックへの出場を試みたものの、負傷箇所の状態を悪化させてしまった。そして、レギュラーシーズン最初の2ヶ月を欠場。レンジャーズはこの反省を生かし、「開幕戦に間に合えばいい」というスタンスで、ベルトレイにスローペースでの調整を容認しているのである。

 健康ならば攻守両面でトップクラスの実力を維持しているベルトレイだが、加齢とともに故障が増えており、春季キャンプやオープン戦での調整を焦らせないというのは賢明な判断だと言える。もちろん、「経験豊富なベルトレイは開幕までの準備の仕方を熟知している」という首脳陣からの信頼も、この方針には影響しているようだ。ベルトレイも「準備が整うまでに40打席も50打席も経験する必要はないよ」と自身の調整ペースに自信を見せている。

 そして、今季バニスターが目指すのは「万全のコンディションのベルトレイとともに出来るだけ多くの試合を戦うこと」である。攻守両面で不可欠な戦力であるベルトレイのコンディションを良好に保つため、今季は例年以上に休養日を与えたり、指名打者での起用が増えたりする可能性もある。ベルトレイは「ワールドシリーズまでの180試合を戦うつもりで準備しているよ」と意気込みを口にするが、今季は適度な休養を与えられながら、攻守両面でチームに貢献していくことになりそうだ。


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