ヤンキース・エルズベリーの開幕出遅れがほぼ確実に
2018.3.20 11:30 Tuesday
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、控え外野手のジャコビー・エルズベリーが開幕に間に合わない見込みであることを明らかにした。これによりロースターの1枠が空き、「25番目の選手」を巡って熾烈な競争が繰り広げられている。
右腹斜筋を痛めたエルズベリーは、3月上旬から欠場が続いている。今週に入ってようやく実戦復帰を果たす予定だったが、風邪による体調不良で実戦復帰はお預けに。このままでは開幕までに十分な試合数や打席数をこなすことができないのは確実であり、ブーンは「開幕ロースター入りの可能性を完全に排除したわけではないけど、可能性は極めて低いと言わざるを得ない」と語っている。
今季のエルズベリーは完全にレギュラーポジションを失い、ブレット・ガードナー、アーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンの4選手で構成される外野と指名打者のローテーションのバックアップを務める予定となっていた。エルズベリーの出遅れにより控え外野手の枠が空いたことになるが、すでに外野手4人がロースターに入っているため、ブーンはエルズベリーの代役は外野手でなくてもいいと考えているようだ。
ブーンは「我々には様々な選択肢がある。投手1人を追加してもいいし、野手1人を入れることもできる」と語っており、投手13人体制で開幕を迎える可能性もある。「25番目の選手」の候補としてはルイス・セッサ、ドミンゴ・ヘルマン、ベン・ヘラー、ジョナサン・ホルダーの4投手と一塁手のタイラー・オースティン、外野手のビリー・マッキニーが挙げられる。なかでもオースティンはオープン戦で4本塁打、OPS.951と結果を残しており、一塁のほかに外野の両翼も守れるため、有力な候補と言えるだろう。
3度の盗塁王に輝くなど、球界を代表するリードオフマンとして活躍してきたエルズベリーだが、パフォーマンスの低下とともに厳しい状況に追いやられていることは間違いない。出場機会を確保するためには、戦列復帰後に猛アピールが必要となりそうだ。
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