ナショナルズ・マーフィー 故障者リストでの開幕が濃厚に
2018.3.22 14:30 Thursday
2年連続で打率3割・20本塁打・90打点をクリアしている好打者のダニエル・マーフィー(ナショナルズ)が、今季の開幕を故障者リストで迎えることがほぼ確実となった。10月に右膝の手術を受けたマーフィーは開幕に向けてリハビリを続けていたが、残念ながら開幕には間に合わなかったようだ。
マーフィーは現在、手術を受けた右膝への負荷を増やしており、打撃練習や守備練習を無理なくこなすところまで回復している。しかし、走塁練習についてはランニングマシンによるトレーニングを行うに留まっており、まだ全力疾走ができない状況。マーフィーは右膝の回復具合に手応えを感じているものの、「24人のロースターで戦うわけにはいかないよ」と故障者リストで開幕を迎える可能性が高いことを明らかにした。
ナショナルズは当初、マーフィーが開幕に間に合うことに自信を見せていたが、一度戦列に復帰したあとに故障が再発して再離脱することを避けたいとの思惑から、右膝が完治するまでは無理に戦列へ復帰させない方針である。デーブ・マルティネス監督は「我々は彼に100%健康かつ準備ができた状態で復帰してもらいたい」と語っており、マーフィーは故障者リストから戦列へ復帰する前に、マイナーの試合で調整を行うことになりそうだ。
マーフィーが不在の間は、二塁のポジションをハウィー・ケンドリックまたはウィルマー・ディフォーが埋めることになる。リーグ屈指の好打者であるマーフィーの出遅れは小さくないダメージだが、ケンドリックは昨季打率.315、OPS.844の好成績をマーク。25歳のディフォーも毎年着実な成長を見せており、マーフィー不在によるダメージは最小限に食い止められるはずだ。
32歳のマーフィーは今季がナショナルズとの契約最終年となり、今季の成績次第では好条件の複数年契約を得られる可能性もある。戦列復帰後は、ワールドシリーズ制覇を目指すチームのために、そして自分の今後のキャリアのために、例年以上の猛打を見せてくれるに違いない。
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