トミー・ジョン手術が続出 メッツ・モンテロも右肘靱帯断裂
2018.3.23 12:30 Friday
日本時間3月22日にジャーレル・コットン(アスレチックス)がトミー・ジョン手術を受けたばかりだが、デービッド・フェルプス(マリナーズ)のトミー・ジョン手術も決定。さらにはラファエル・モンテロ(メッツ)も右肘の靱帯を断裂し、トミー・ジョン手術を受けることが確実となった。
現代の野球界において、もはやお馴染みとなった感のあるトミー・ジョン手術だが、2018年もその勢いは衰えそうにない。2月末にレイズのナンバーワン有望株であるブレント・ハニーウェルがトミー・ジョン手術を受けて今季絶望となり、3月中旬には同じくレイズの有望株右腕であるホゼ・デレオンもトミー・ジョン手術を受けた。そして、レギュラーシーズン開幕が目前に迫りつつあるこの時期になってコットン、フェルプス、モンテロと各球団の主力クラスにトミー・ジョン手術が続出。各球団は戦力の再編を余儀なくされている。
昨年7月に有望株4人を放出してフェルプスを獲得したマリナーズにとって、フェルプスの離脱は小さくないダメージである。そもそもジェリー・ディポートGMがフェルプスを獲得した理由の一つが「半年ではなく1年半保有できること」だった。トミー・ジョン手術により、その目論見は完全に崩れてしまったのだ。フェルプスはフアン・ニカシオ、ニック・ビンセントとともにセットアップを担うことが期待されていたため、マリナーズはフェルプスの穴を埋め得る新たなリリーバーを探さなければならない。各球団の開幕ロースターから漏れた有力選手の獲得に動く可能性もありそうだ。
モンテロはマイナー・オプションが切れているため、ロングリリーバーとしての開幕ロースター入りが確実視されていた。幸い、メッツは先発投手の層が厚く、ローテーションから漏れたセス・ルーゴやロバート・グセルマンをモンテロの穴埋めに回すことができるため大きなダメージにはならないものの、シーズンを長い目で見れば昨季119イニングを投げたモンテロの離脱はやはり痛い。しかし、ミッキー・キャラウェイ監督は「投手なら誰にでも起こり得ることだよ」と事態を冷静に捉えており、投手コーチとしてインディアンスの躍進を支えてきたキャラウェイの手腕に期待したいところだ。
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