左手手術のアストロズ・グリエル 故障者リスト入りを回避
2018.3.30 11:30 Friday
2月末に左手の手術を受け、今季の出遅れが確実視されていたユリ・グリエル(アストロズ)が故障者リスト入りを回避できることになった。ただし、グリエルは昨年のワールドシリーズでの不適切な行為により5試合の出場停止処分を受けており、戦列に復帰できるのは最短でも日本時間4月4日のオリオールズ戦からとなる。
グリエルは現在、フロリダ州ウエストパームビーチにある球団のスプリング・トレーニング施設でリハビリを続けており、日本時間3月30日に行われた開幕戦のセレモニーには参加しなかった。また、日本時間4月3日の本拠地開幕戦で行われるワールドシリーズ優勝のバナーを公開するセレモニーも欠席する予定となっているが、同4日に行われるチャンピオンリング贈呈のセレモニーには出席する予定だ。
A.J.ヒンチ監督は「出場停止処分が明けたら、彼がチームに加わることのできる状態かどうかを判断するつもりだよ」と話しており、出場停止処分期間が終了後、実戦に復帰する準備が整っていないと判断された場合には、故障者リストに登録される可能性もある。ただし、マイナーの練習試合では順調に回復していることをアピールしており、ヒンチは「今後数日でどんなことでも起こり得る」と慎重な姿勢を崩してはいないものの、グリエルの状態を楽観的に捉えているようだ。
昨季が初のフルシーズンとなったグリエルは、正一塁手として139試合に出場し、打率.299、18本塁打、75打点、OPS.817をマーク。リーグ7位の43二塁打を放つなど持ち味を発揮し、新人王投票で4位にランクインしただけでなく、球団の新人王に選出された。フルシーズン2年目となる今季は、メジャーの投手に慣れ、さらなる成績向上も期待できるだろう。
なお、グリエル不在のアストロズは、開幕戦の一塁手にユーティリティ・プレイヤーのマーウィン・ゴンザレスを起用。グリエルの復帰後は、ゴンザレスがレフトに回ることになりそうだ。
