2年目左腕・ニューカムを3本塁打で援護したブレーブスが快勝
2018.4.9 17:00 Monday
【ブレーブス4-0ロッキーズ】@クアーズ・フィールド
再建途上でまだ勝負モードには切り替わっていないとの見方が大半を占めているブレーブスが、2013年以来5年ぶりとなる開幕から3カード連続勝ち越しの好スタートを切った。日本時間4月9日のロッキーズ戦では2年目左腕のショーン・ニューカムが強力打線を相手に6回無失点の好投。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドで先発投手が6イニング以上を無失点に抑え、9奪三振以上かつ無四球をマークしたのは史上3人目の快挙だった。開幕シリーズで対戦したフィリーズはともかく、ナショナルズとロッキーズは昨季ポストシーズンに進出した強豪チームであり、ブレーブスの好スタートをまぐれの一言で片付けるのは失礼だろう。
ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は、ニューカムの好投について「これが我々全員が探し求めていたものだよ」と嬉しそうに話した。オープン戦の5先発で防御率2.35、被打率.158、WHIP0.91という好成績を残し、開幕ローテーションの座を手中に収めたニューカムだったが、日本時間4月3日の今季初登板(対ナショナルズ)では5回途中までに4つの四球を与え、6失点(自責点5)で敗戦投手に。昨季は19先発で無四球の試合が一度もなかったが、今日の試合では見事な快投を披露した。
4回まで無得点に封じられていたブレーブス打線は、好投を続けるニューカムを援護しようと奮起し、5回表にオジー・アルビーズのタイムリー二塁打で1点を先制。6回表にはニック・マーケイキスとダンズビー・スワンソンに2者連続本塁打が飛び出し、7回表にアルビーズの3号ソロでリードを4点に広げた。終盤3イニングは3人のリリーバーがロッキーズの攻撃を1安打に封じ、4投手による完封リレーが完成。ロッキーズ3連戦の勝ち越しが決定した(2勝1敗)。
ニューカムによると、第3の球種であるチェンジアップを上手く使えたことが、今日の好投に繋がったという。エース級のポテンシャルを秘める24歳の左腕が本格開花を遂げれば、若手有望株を多数擁するブレーブスの未来はさらに明るくなりそうだ。