大谷が7回一死まで完全投球 12奪三振無失点の快投
2018.4.9 18:00 Monday

【アスレチックス1-6エンゼルス】@エンゼル・スタジアム
今季2度目の先発登板を迎えた大谷翔平(エンゼルス)が驚異のピッチングを見せた。メジャー初先発の試合で対戦したアスレチックス打線を相手に、7回表一死まで打者19人を連続で打ち取り、完全試合を予感させる快投。7回表一死からマーカス・セミエンにレフト前ヒットを許し、ジェッド・ラウリーに四球を与えて一、二塁のピンチを背負ったものの、クリス・デービスを投手ゴロ、マット・オルソンを空振り三振に抑えてピンチを脱した。7イニング91球を投げて、被安打1、与四球1、奪三振12、無失点という見事なピッチングで、本拠地エンゼル・スタジアムに詰めかけた4万4000人を超えるファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
今季2勝目をマークした大谷は、チームの開幕10試合目までに2勝&3本塁打をマークするという99年ぶりの快挙を成し遂げた(1919年ワシントン・セネタースのジム・ショウ以来)。さらに、同一シーズンに3試合連続本塁打と1試合2ケタ奪三振をマークしたのは史上3人目だという(最初の達成者は1916年のベーブ・ルース)。決め球のスプリッターを武器に三振の山を築き、同僚のザック・コザートは「彼のスプリッターはテーブルから落ちてくるみたいだね」と感嘆。女房役のマーティン・マルドナードは「速球のコマンドがなければ、打者はスプリッターを振ってくれない。速球を投げたいところに投げられる能力があるからこそ、打者はプレッシャーを感じてスプリッターに手を出してしまうんだよ」と大谷の好投の要因について話していた。
