カージナルスが5本塁打の猛攻で連勝 地区首位をキープ
2018.5.12 14:30 Saturday
【カージナルス9-5パドレス】@ペトコ・パーク
ナ・リーグ中部地区の首位を走るカージナルスは、日本時間5月12日に行われた敵地でのパドレス戦に9対5で勝利。先発のルーク・ウィーバーが5回92球を投げて無失点の好投を見せると、打線は2回表にポール・デヨングが8号先制スリーランを放ち、3回表にはハリソン・ベイダーの2号ソロ、マーセル・オズーナの3号ソロ、ジェッド・ジョーコの4号ソロと3本塁打が飛び出したほか、6回表にはトミー・ファムが7号ツーランをライトスタンドへ叩き込み、1試合5本塁打の猛攻でウィーバーを援護した。6回以降はリリーフ投手陣が失点を繰り返し、最終的に4点差まで迫られたものの、9対5で逃げ切り。ブリュワーズが2連勝、パイレーツ、カブス、レッズがいずれも4連勝と同地区球団が勝利を重ねるなか、ブリュワーズとの0.5ゲーム差を維持して地区首位の座をキープした。
先制スリーランと5回表のタイムリーで4打点を叩き出したデヨング、6回表のツーランを含む3安打を放ったファムらの活躍も見事だったが、この試合で最も存在感を示したのはやはりジョーコだろう。2015年オフにジョン・ジェイとのトレードでパドレスからカージナルスへ移籍してきたジョーコはカージナルス加入後、古巣に対して驚異的な強さを発揮しており、試合開始前の時点でパドレス戦では通算11試合に出場して打率.500(36打数18安打)、7本塁打、16打点をマーク。今日の成績を加えると、通算成績は12試合で打率.525、8本塁打、17打点という凄まじいものになる。現地の記者が「数字上では打率5割ほどだが、8割くらい打たれている感覚がある」と呟くのも納得の数字だ。
今季は開幕直後に右ハムストリング痛で戦列を離れたため、ここまで20試合のみの出場にとどまっているものの、限られた出場機会のなかで打率.366(41打数15安打)、4本塁打、OPS1.188の好成績をマーク。主力選手の多くが不振に苦しむなか、打率.343と好調のファムとともに打線を活気づける存在となっている。