大谷が圧巻の11奪三振 コザートのサヨナラ打でエンゼルスが勝利
2018.5.14 11:00 Monday
【ツインズ1-2xエンゼルス】@エンゼル・スタジアム
現地時間5月13日は「マザーズ・デー」と銘打ち、全球団の首脳陣や選手達がピンクのものを着用して試合に臨む。この日のエンゼルスの先発は大谷翔平で彼はピンクのキャップを被ってマウンドに立った。今試合では勝ち星は付かなったものの、チームは最終回に劇的なサヨナラ勝ちを収めて接戦をモノにした。
今季4勝目をかけてマウンドに立った大谷は初回、先頭打者のブライアン・ドージャーにヒットを浴びて出塁を許すも後続を抑えて無失点で乗り切る。今試合の初奪三振はエドゥアルド・エスコバーから記録。フルカウントから8球目のスライダーを振らせた。一方のツインズの先発は大谷と同い年の23歳右腕、フェルナンド・ロメロ。前回登板のカージナルス戦では6回9奪三振と好投しており、ここまで2連勝を挙げている。こちらも90マイル中盤の直球とチェンジアップでエンゼルス打線を3者凡退に抑えた。
続く2回から大谷の奪三振ショーが始まった。2回、3回のアウトはすべて三振で記録。90マイル後半の直球とスライダーやスプリット、カーブと多種多彩の変化球を駆使しツインズ打線に的を絞らせない。2回から回またぎで5者連続、5回まで10奪三振と圧巻の投球を披露した。ルーキーを援護したいエンゼルス打線は5回、1死一・三塁からジャスティン・アップトンの併殺崩れの間に先制する。勝利投手の権利を得た大谷は次の回も無失点で抑え、試合は7回を迎えた。
7回、1死をとった大谷はモーガン・モリソンに四球を与えたところで降板。球数が100球を越えたこともありリリーフ陣に後を託した。その後は走者一・三塁の場面から2番手、キャム・ベドロージアンがジョー・マウアーに同点タイムリーを浴びたことで大谷の勝利投手の権利が消えた。この日の大谷は7回途中3安打1失点、11奪三振の成績だった。1対1の同点で迎えた9回にエンゼルスはサヨナラのチャンスをモノにする。先頭打者のクリス・ヤングが死球で出塁すると1死二塁から打席に立ったザック・コザートがレフトへのタイムリーを放ち、チームは劇的な勝利を飾った。
サヨナラ打を放ったコザートは5打数3安打1打点の活躍。大谷は今季4勝目とはならずも試合をつくり先発としての役割を果たした。一方の敗れたツインズは先発、ロメロが5回1失点の好投も打線にもう1本が出ず、今シリーズ4連戦のチーム対戦成績は2勝2敗の引き分けに終わった。