ピスコッティが復帰初打席で亡き母に捧げる感動の一発
2018.5.16 15:30 Wednesday
【アスレチックス5-3レッドソックス】@フェンウェイ・パーク
悪天候により試合開始が1時間40分以上も遅れたアスレチックス対レッドソックスの一戦は、序盤に3点を先行したアスレチックスが5対3で逃げ切り。前日に続く勝利で1試合を残してレッドソックス3連戦の勝ち越しを決めた。アスレチックスは初回にマット・チャップマンのタイムリー二塁打で2点を先制し、2回表には忌引きリストから復帰したばかりのスティーブン・ピスコッティが3号ソロ。1点リードで迎えた8回表にはマーク・キャナが2点タイムリー二塁打を放ち、レッドソックスを突き放した。先発のダニエル・メンデンは6回2失点(自責点1)の好投で今季3勝目をマーク。レッドソックスは2試合連続で接戦を落とし、首位・ヤンキースとの差は1ゲームに広がった。
最愛の母の最期を見届けるためにチームを離れ、4試合を欠場したピスコッティが今日の試合で戦列復帰。その初打席でレッドソックス先発のエドゥアルド・ロドリゲスが投じた低めへのカッターを捉え、グリーンモンスターを遥かに越える3号ソロを放った。ピスコッティは自分に何かを言い聞かせるかのように胸を押さえ、胸を叩きながらホームイン。その後、空を見上げた目にはうっすらと涙が浮かんでいるように見えた。アスレチックスのボブ・メルビン監督は「何と言えばいいかわからないよ。ダグアウトではサヨナラ打を放ったときのようにみんなが大喜びしていたね」とピスコッティの一打を振り返り、ピスコッティ自身も「感情的な1週間だった。きっと母親が見守ってくれていたんだろうね」と天国で見守る母へ思いを馳せていた。