検査結果は良好 エンゼルス・大谷が打者としての戦列復帰に前進
2018.6.29 10:50 Friday
故障者続出に苦しむエンゼルスにようやく明るいニュースが届いた。ビリー・エプラーGMによると、再検査の結果、大谷翔平の右肘の状態は回復に向かっており、ただちに打者としての練習を再開できることになったという。全てが順調に進めば、今週末にも生きたボールを相手に打撃練習を再開できる見込みだ。
現地時間6月28日の午前中、大谷はMRI検査を受け、損傷が見つかっていた右肘の内側側副靭帯が回復に向かっていることが明らかになった。エプラーは「個人的には非常に嬉しいよ」と語り、「大谷は投手としても打者としても、我々のチームの重要な一員だからね。打者として復帰するための次のステップに進めるというのは私が望んでいたニュースだ」と吉報を歓迎。大谷はすでに片腕で素振りを行ったり、ブルペンで投手の球を見たりして戦列復帰への準備を進めていたが、今後は本格的に打者としての練習を再開することになる。
また、エプラーによると、大谷は3週間後に今季中に投手として戦列復帰を果たす可能性を判断するために再検査を受ける予定になっているという。もちろん、右肘の状態を万全にするためにトミー・ジョン手術を受けるという判断に至る可能性もあるが、エプラーは「現時点では大谷に手術が必要だと言っている医者は一人もいない」と手術に踏み切る可能性を否定している。
さらに、エンゼルスは大谷が打者として戦列復帰を果たす前に、マイナーでリハビリ出場することにも否定的だ。マイナーの試合に出場すると、試合展開などに応じて大谷に与えられる打席数が変わってしまう。エンゼルスは戦列復帰に向けてのプロセスを、可能な限りしっかりコントロールしたいと考えているのだ。大谷はマイク・ソーシア監督やエプラーといった球団首脳の管理下で戦列復帰に向けての準備に取り組み、近い将来の戦列復帰を目指すことになりそうだ。
