Dバックスが23歳右腕・吉川峻平とマイナー契約
2018.8.25 19:00 Saturday
今季途中では2人目となる日本人投手のメジャー球団入りとなる。ダイヤモンドバックスは日本時間8月25日、パナソニックに所属する吉川峻平投手とマイナー契約を結んだと報道があった。日本プロ野球でも注目選手の1人であり、ドラフト1位候補に挙がっていた選手が海を渡る決意をした。
本来ならば祝福すべき出来事だが、日本国内ではこの契約が大きな問題となっている。その理由として所属チームを退団しないまま、ダイヤモンドバックスと交渉し入団契約書類を交わすなど日本野球連盟の登録規定に違反したことが挙げられている。吉川はインドネシアで開催されているアジア大会の野球競技に日本代表として出場する予定だったが、これを辞退。本人は当分の間、野球活動を停止するという。
ダイヤモンドバックスの公式ホームページでは日本野球連盟の規約については触れておらず吉川について「田澤純一(現エンゼルス)以来となるNPBを経由せずにメジャー球団に入団するアマチュア選手だ」と紹介されている。150キロ近い直球とシンカーやスライダー、カーブと緩急を使った投球は日本球団からも大きく注目されており、最近ではメジャーに挑戦する意向があることが発表されていた。
日本時間8月25日時点ではまだ吉川本人から今回の契約についてのコメントはない。このままダイヤモンドバックスのユニフォームを着ることになれば将来的には平野佳寿とともに日本人リレーが実現する可能性があるが、まずは日本国内での問題を解決することが優先。今後の動きに注目だ。