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【ALWC】ヤンキース快勝 ジャッジ先制弾で流れ掴む

2018.10.4 12:50 Thursday

【アスレチックス2-7ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

 第1ワイルドカードのヤンキースと第2ワイルドカードのアスレチックスが激突したア・リーグのワイルドカード・ゲームは、投打ともに実力を遺憾なく発揮したヤンキースが7対2で勝利し、レッドソックスとの地区シリーズへ駒を進めた。ヤンキースは初回にアーロン・ジャッジの2ランで幸先よく2点を先制。先発のルイス・セベリーノは4回までアスレチックス打線を無安打に封じ、アスレチックスに試合の主導権を渡さなかった。

 ヤンキースが今季19勝のセベリーノを先発に立てた一方、アスレチックスは「オープナー」としてリアム・ヘンドリックスを先発に起用。負ければ敗退の一発勝負で継投戦法を採用する賭けに出た。ヤンキースは初回にジャッジが2ランを放って試合の主導権を握ると、セベリーノはパワフルなピッチングでアスレチックス打線を圧倒。4回表には三塁手ミゲル・アンドゥハーのエラーと2つの四球で二死満塁のピンチを背負ったものの、マーカス・セミエンを空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。

 5回表、セベリーノが連打で無死1・2塁のピンチを背負ったところでヤンキースは継投に入り、2番手のデリン・ベタンセスが打者6人をパーフェクトに抑える快投を披露。すると打線は6回裏にジャッジとアーロン・ヒックスの連続二塁打で待望の追加点をゲットし、さらに無死2・3塁からルーク・ボイトの2点タイムリー三塁打とディディ・グレゴリアスの犠牲フライでリードを6点に広げた。7回表にはアンドゥハーに代わって三塁に入っていたアデイニー・エチャバリアがセミエンの痛烈なライナーを好捕するなど、選手起用も見事に的中。8回表に4番手のザック・ブリットンがクリス・デービスに2ランを浴びたものの、その裏にジャンカルロ・スタントンがレフトスタンドへ豪快な一発を叩き込み、最後をアロルディス・チャップマンが締めて7対2で快勝した。

 大一番で「オープナー」を起用する賭けに出たアスレチックスだったが、ヘンドリックスが先制弾を浴びてヤンキースに主導権を握られ、4番手のフェルナンド・ロドニーと5番手のブレイク・トライネンも失点。絶対的守護神であるトライネンを3点ビハインドの6回裏無死2塁の場面で投入せざるを得なかったことが作戦の失敗を象徴していた。打線も好投手がズラリと並ぶヤンキースの継投の前にわずか5安打に封じられ、得点圏では6打数ノーヒット。6月後半以降に見せた快進撃の勢いを大舞台での勝利につなげることはできなかった。

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