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本格的なシーズン開幕まであと1週間 各球団のクローザー事情は?

2019.3.22 12:30 Friday

 東京ドームでのアスレチックスとマリナーズによる開幕シリーズ2連戦が終わり、アメリカ本土での本格的なレギュラーシーズン開幕まであと1週間となった。各球団が目標とするワールドシリーズ制覇には、強力な打線、安定した先発投手陣のほか、信頼できるクローザーの存在も必要不可欠だが、全ての球団にアロルディス・チャップマン(ヤンキース)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)のような大物クローザーがいるわけではない。各球団のクローザー事情はどのようになっているのだろうか。ここではそれをチェックしてみよう。

 まずはア・リーグ東部地区。オリオールズはマイケル・ギブンスがクローザー最有力候補だが、そもそもセーブを挙げる機会は多くないことが予想される。クレイグ・キンブレルがフリーエージェントとなって退団したレッドソックスは、キンブレルに代わるリリーバーを補強しておらず、マット・バーンズまたはライアン・ブレイシアが9回を担当する見込みとなっている。ヤンキースはチャップマンで問題なし。レイズはクローザーを固定しない方針で、ホゼ・アルバラード、チャズ・ローらがその役割を分担する見込みだ。ブルージェイズには不安定ながらも昨季セーブ成功率100%のケン・ジャイルズがいる。

 次にア・リーグ中部地区。ホワイトソックスは新加入のアレックス・コロメイとケルビン・ヘレーラのどちらがクローザーに指名されるか注目される。インディアンスは昨季途中に加入したブラッド・ハンドが今季も引き続きクローザーを務める。タイガースはシェーン・グリーンでスタートし、適当なタイミングでジョー・ヒメネスにスイッチすることになりそうだ。ロイヤルズはネッド・ヨスト監督がクローザーを1人に固定せず、状況に応じて複数のリリーバーを使い分ける方針を明言している。ツインズのロッコ・バルデリ監督も同様の形を採用するようだ。

 ア・リーグ西部地区は、各球団に確固たるクローザーがいる。アストロズはロベルト・オスーナ、エンゼルスは新加入のコディ・アレン、アスレチックスはブレイク・トライネン、マリナーズはハンター・ストリックランド、レンジャーズは今オフ契約延長を手にしたホゼ・レクラークがそれぞれクローザーを務める。

 続いてナ・リーグ東部地区。ブレーブスはアローディス・ビスカイーノとA.J.ミンターを使い分ける予定。マーリンズはドリュー・ステッケンライダーが最有力候補だが、ベテランのセルジオ・ロモも控えている。メッツのクローザーは新加入のエドウィン・ディアスで決まり。フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は、デービッド・ロバートソン、セランソニー・ドミンゲス、ヘクター・ネリスの3人が9回に登板する可能性があると話している。ナショナルズは故障さえなければショーン・ドゥーリトルで万全だ。

 次にナ・リーグ中部地区。カブスは本来のクローザーであるブランドン・モローが開幕に間に合わず、代役候補のペドロ・ストロップもコンディションに不安を抱えている。ジョー・マドン監督はスティーブ・シーシェック、ブラッド・ブラックら複数のリリーバーを使い分ける方針だ。レッズにはライセル・イグレシアスがいるものの、デービッド・ベル監督はイグレシアスの起用を9回に限定せず、試合の重要な場面で投入する方針であることを明言している。ブリュワーズはコリー・クネーベルとジェレミー・ジェフレスが開幕に間に合わず、キンブレル獲得に動いているとの報道もある。パイレーツはフェリペ・バスケスが今季も引き続き絶対的守護神として君臨。カージナルスはアンドリュー・ミラーとジョーダン・ヒックスを併用することになりそうだ。

 最後にナ・リーグ西部地区。ダイヤモンドバックスはアーチー・ブラッドリーとグレッグ・ホランドの争い。ロッキーズは今季もウェイド・デービスに9回を任せる。ドジャースはジャンセンで問題なし。パドレスは昨季好投したカービー・イエーツが今季も引き続きクローザーを務める。ジャイアンツはマーク・マランソンが不調に喘いでおり、昨季後半戦にクローザーを務めたウィル・スミスが今季も9回を担当することになると見られている。

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